AIの発達により、今私達がやっている仕事のほとんどはAIに代替されると言われていますよね。
当たり前だと思っている仕事や生活は、数年のうちにガラッと変わる可能性があるとテレビや本などで騒がれています。
そんな中、今のところはAIに代替されないであろう職業も、もちろんあります。
それに、もしAIに仕事を奪われたとしても、これを身につけておけば生き残ることができるというスキルもあるんです。
そこで今回は、AIが発達しても代替されない職業と、時代が変わったときのために身につけておきたい5つのスキルについてお伝えします。
AIに代替されない職業
農業や漁業などの肉体労働
現在急速に発展している生成AIですが、生成AIの弱点は体などの実体がないことです。
そのため、農業や漁業などの一次産業で必要な肉体労働は、今のところAIに代替されない職業と考えられています。
パナソニックやデンソーなどが、ロボット技術や情報通信技術を活用したスマート農業を確立させようと数年前から実験を行っていますが、やはり人間が農業をやるよりも上手くいかないみたいですね。
他にも、様々な企業が農業に参入していますが、ほとんどが数年で撤退しています。
私も農業をやっていた時期がありましたが、収穫や管理は人の手でやらないと無理だと感じています。
今後、AIだけでなく実体を持ったロボットも次々に登場するかもしれませんが、一次産業が自動化されるのは最後の最後ではないでしょうか。
農業や漁業など、人の命に関わるもの、無いと生きていけないものを作っている職業は、当分の間はAIに代替されることはないでしょう。
AI倫理士やメンテナンス士
これからは、いかにAIを活用して仕事を行うかが重要になってきます。
しかし、AIそのものは自立できませんよね。
メンテナンスしないといけませんし、AIが出した答えが倫理的に正しいかどうかを判断することも必要とされます。
特にAI倫理士は、2010年代後半に登場した新しい職業ですが、今後ますます需要が高まると注目されています。
趣味や娯楽目的の仕事
世の中の商品やサービスには、どのようなものがあるでしょうか。
ほとんどのものが、なくなっても困らないもの、命に関わらないものですよね。
テレビやYouTube、スポーツなど、ほとんどが趣味や娯楽目的です。
衣食住に関する仕事がなくなると私達は生きていけなくなりますが、そのような仕事は全体の約10%程度。
90%以上は、私達の欲望を満たすことを目的とした仕事で、それらがなくなったとしても不便さは感じるものの、すぐに死ぬということはありません。
AIが発達すると、今のほとんどの職業がAIに代替されるため、ますますその傾向が高まると言われています。
すると、趣味で始めたことが仕事になって稼げるようになってきたという人が増える可能性があるんです。
AIの発達によって、「楽しいことを仕事にする」というのが、実現できるかもしれませんね。
金持ち相手の仕事
趣味目的の仕事に似ていますが、ブランド物やアクセサリー、宝石、リゾートなど、金持ち相手の仕事は、今後もなくなることは無いでしょう。
なぜかというと、どの時代でも貧富の差が生まれ、金持ちの人は外見で力を誇示しようとする人が多いからです。
そのため、AIや情報が苦手という場合は、金持ち相手の仕事をすると良いかもしれませんよね。
AIが仕事を奪う時代に稼ぐための5つの必須スキル
①情報収集力
今は情報社会ですので、情報収集力は必須のスキルです。
特に、AIが発展すれば仕事も暮らしも変わっていくため、その急激な時代の変化についていくためには、情報収集は欠かせません。
情報を制することは、人生を制することと同じくらい重要なんです。
②AIを使いこなす能力
言語情報はもちろん、絵や音声、動画まで作るさまざまなAIが出てきています。
もちろん今後も発展していくことでしょう。
すると今度は、AIに振り回される人と使いこなす人に別れます。
自分に必要なAIの知識や技術を使ってお金を稼ぐスキルがますます重要となるんです。
③発想力
AIを使って稼ぐためには、時代に沿ったアイディアを考えないといけませんよね。
例えば、一昔前までは動画の配信システムはなく、有名になりたければいかにしてテレビに出て自分を表現するかが大事なスキルでした。
でも今はどうでしょうか。
SNSの発達によって、テレビに出るスキルよりもSNSを駆使した情報発信スキルの方が大事でしょう。
そのように、時代に即した方法は何かを考えないといけないんです。
今後は、AIを駆使したスキルが重要となり、AIに何をやらせるのかを発想することが大切になってきます。
④自己管理能力
自己管理能力とは、セルフコントロール力ともいいますが、自分をコントロールする力のことです。
私達は非合理的な生き物ですので、AIによって正しい判断や知識を得られたとしても、それを100%実行することは難しいでしょう。
しかし、AIで示されたとおりに実行できるかどうかで、あなたの人生や成果が決まってきます。
自分の欲や怠慢をできる限り抑え、自分自身をコントロールできるかどうかが成功の鍵となるんです。
⑤習慣化
例えば、毎日当たり前のように顔を洗ったり歯を磨いたりするように、AIから得た情報をスッと習慣に落とし込めるかどうかが非常に大切になります。
AIは私達を導くことはできますが、当然ながらそれを私達に強制することはできませんよね。
それをやるかやらないかは、その人に委ねられます。
習慣化することができれば、フロー(ゾーン)に入ることも可能で、完全に物事に没頭できるようになるでしょう。
何かに夢中になっている時間が長い人ほど、幸福度が高まるという研究があります。
楽しいからそれを習慣化して没頭する、そしてそれが仕事になると生きる意味が実感できるんです。
AI時代にはソフトスキルが超重要
これから突入するAI時代には、ハードスキルよりもソフトスキルの方が重要です。
『AIが仕事を奪う時代⁉代替される職業と5つの不要なスキル』でも話しましたが、ハードスキルとは、例えばプログラミングや会計、法律、医学の資格など、専門的な知識や技術のこと。
一方のソフトスキルとは、例えば問題解決能力や自己管理能力、コミュニケーション能力など、自分自身をレベルアップさせるためのスキルを指します。
ハードスキルについては、そのほとんどが数年のうちにAIでほぼ全て解決できるようになると言われているため、この資格を持っているから一生安泰ということがなくなってしまうんですよね。
それに、今の仕事で人間ではなくAIでもできるものは全て任せてしまった方が楽になります。
ただ、ソフトスキルを磨いていないと、自分に必要なAIからの情報を判断できず、振り回される事となってしまうでしょう。
そのため、発想力や自己管理能力、習慣化といったソフトスキルを身につけておくことが大切なんです。
まとめ
『AIが仕事を奪う時代⁉代替される職業と5つの不要なスキル』でお伝えしたとおり、数年後にはほとんどの仕事がAIに代替されると言われています。
そんな中でも、当分の間AIに代替されない職業が、農業などの肉体を必要とする仕事。
あとは、趣味や娯楽目的のものは、内容が変わる可能性がありますが、AIでは代替できない仕事でしょう。
今回お伝えしたソフトスキルを磨いておかないと、AIに使われてしまう人生を歩むことになるかもしれません。
それよりも、AIを活用して仕事を楽しむことに意識を向けてはいかがでしょうか。
AIを活用することで「楽しいことを仕事にする」というのが現実となり、それが個性の時代となるんです。