AKB48がチーム制を休止すると、4月29日の「AKB48春コンサート2023~好きだ!と叫ぼう~」のコンサートで衝撃発表がありました。
ファンはもちろんのこと、AKB48メンバーもチーム制休止の話を事前に聞かされておらず、動揺や困惑する人も。
特にメンバーにとって、この先どのような活動体制になるのか、もしかするとメンバーのリストラなどもあり得るのではないかと不安になるのもよくわかりますよね。
AKB48のチーム制は、2005年にAKB48が発足した当初からずっとあったものです。
- チームA
2005年12月8日結成 1期生
現在はエース(AKB48の顔)としてのポジション - チームK
2006年4月1日結成 2期生
現在は運動神経の良い体育会系としてのポジション - チームB
2007年4月7日結成 3期生
現在は王道アイドルとしてのポジション
その後も、チーム4、チーム8ができ、チームごとでの公演やチーム対抗戦などのイベントを行ってきたAKB48ですが、なぜこのタイミングでチーム制を休止してしまったのでしょうか。
今回は、AKB48のチーム制休止の理由や、今後どのような活動を行っていくのか考察していきます。
AKB48チーム制休止はなぜ?
キャプテン制などのフォーマットは当初の計画にはなかった
AKB48にある(もしくはあった)、キャプテン制や研修生、兼任、16人公演などは、当初から決まっていたものではありませんでした。
とりあえず試していき、上手く行ったものを今後も続けていくという形だったんです。
チーム制については、AKB48発足当時からあったものの、こちらも最初からチームA、K、B、4、8に分けるという計画はなく、ある程度チーム分けでの活動がうまくいったので、徐々にチームを増やしていったものと思われます。
例えば、1期生と2期生を24人採用し、24人×2チームで48人の予定でしたが、2期生の合格者は17人で48という数字を作ることができませんでした。
そこで、3期生からもう一つチームを作り、A、K、Bの3チームで16人×3チーム=48人というフォーマットになっていったんです。
AKB48の体制が複雑になった
AKB48は、「会いに行けるアイドル」という今までにはない新しいコンセプトで人気を得て、発足から数年間はAKB48のメンバーになりたい人が続出。
そしてチームは、A、K、Bの3チームの他に、チーム4(研修生からの正規メンバーへの昇格者)とチーム8(各都道府県代表メンバー)ができ、5つのチームで活動することになりました。
しかし、チーム8などを兼任するメンバーがいたり、後述のようにコンセプトからずれたりして複雑化していったこともまた事実です。
なお、現在AKB48は18年目(18期生)で、ここまでくるとかなり人数が多いのでは?と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
チームA:17人
チームK:15人
チームB:15人
チーム4:18人
研修生:18人
(チーム8は各都道府県の47人だが、4月30日に解散)
卒業生や応募者の減少などがあり、むしろ当初の頃と比べると若干減ってきています。
人数を見て分かる通り、16人公演をしようとすると、チームごとではできませんよね。
また、流行病などもあり、補欠を補充したとしてもチーム単体での公演を維持することが難しい状況にあるようです。
チームが複雑化している一方で、メンバーがさほど増えていないこともあり、チーム制を休止したのかもしれません。
チーム8はコンセプトのズレで解散か?
チーム8は、2022年10月7日の「MX祭り!AKB48 60th Single「久しぶりのリップグロス」発売記念コンサートin武道館2022〜リベンジ!新チームお披露目コンサート〜」の時に、2023年4月30日の「チーム8コンサート」AKB48劇場「チーム8 9周年公演」をもって活動休止することが発表されました。
チーム8は、「会いに行くアイドル」として47都道府県から選抜されたメンバーが全国を回っていました。
しかし、他のチームを兼任するメンバーや上京して元の都道府県にいないメンバーが出てきたこと、そしてコロナの影響で全国を回ることが難しくなったこともあり、コンセプトからだんだんとずれていくことになってしまったんです。
また、トヨタ自動車がスポンサーとなって活動していましたが、トヨタ自動車がスポンサーから撤退したことも理由かもしれませんよね。
もともとチーム8は、そこまで長くはやらない予定だったそうです。
むしろ「9年も続いた」と考えた方が良さそうですね。
AKB48の16人公演が基本なのはなぜ?
AKB48は16人公演が基本ですが、なにも16人にこだわらずに臨機応変に人数を変更して公演を行えばいいのでは?と思いますよね。
しかし、なかなか簡単にいかないのが現状なんです。
なぜかというと、一度16人×3チーム=48人というフォーマットが決まってしまうと、16人以外の人数で行おうとした時に、ダンスのフォーメーションや振り付け、パフォーマンスを全てやり直さないといけないんですよ。
テレビ出演や雑誌の撮影などで忙しいメンバーもいますので、公演に合わせてその都度フォーメーションなどを覚え直すのは非現実的ですよね。
チーム制を休止して16人公演を行う理由は、当初の16人でのフォーマットが決まっているからなんです。
チーム制休止によるメンバーのリストラはあり得る?
これは今のところ公式には発表されておらず、考察というよりも勝手な憶測になります。
まず、メンバーの急なリストラですが、これは流石にないのではないかと信じたい。
チーム制はあくまでも「廃止」ではなく「休止」のため、AKB48のメンバーが増えれば、またチーム制が復活することも無きにしもあらずですよね。
運営側がどのような考えでいるのかがわかりませんが、チーム制が復活する可能性はゼロではないじゃないですか。
すると、今のメンバーをそのままに、社会などの動向を伺いながらメンバーを増やすのか減らすのか決めるのではないかと思われます。
もしリストラをするとすれば、数年かけてメンバーの採用を減らしていくという感じになるのかなと。
ただ、自主退職的な感じなものを促す可能性はあるのかも…。研修生を含め83人は流石に多いですからね。
AKB48の今後の活動体制について
アイドル48系列を調べてみたんですが、AKB48やSKE48から始まり、海外のも含めると結構な数がありますよね。
一部海外の48系列は解散してしまっているみたいですが…。
ドーナツ化現象ではありませんが、膨れ上がりすぎて逆に各グループのメンバー層が薄くなっているような気がします。
となると、もしかすると今後は、「チームAKB48」、「チームSKE48」などというように、48系列の1つひとつのアイドルグループがチームのような感じになっていくかもしれません。
そして、坂道シリーズ(乃木坂46や櫻坂46など)に対抗していくのかも。
ただ、今後の活動体制についてもまだ公表されてはいませんのであしからず。
メンバーが語るチーム制休止のデメリット
AKB48などのアイドルの方たちは、よくSHOWROOM配信を行っています。
私は全部のSHOWROOMを見ているわけではありませんが、SHOWROOMで話していたAKB48の一部のメンバーが語る、チーム制休止のデメリットというか今の心境についてお伝えします。
- チームの絆などがあったからすごく複雑な感じ
- 劇場に出られなくなる可能性が高くなるかも
- 研究生は研究生のままで昇格制度もなくなるってこと?
- 17期生、18期生という先輩後輩的な感じで活動するのかな?
- 同期での活動ということはチーム8と同じってこと?
- チームカラーがなくなってチームポーズもできなくなる
- 説明してくれるスタッフがいないから混乱中
- 複数の公演を覚えないといけない可能性がある
- 研修生からチームKに昇格したかったのに目標を失った
- チーム曲は歌えなくなってしまうんだろうか
など
他にも色々な意見が飛び交っており、メンバーの方々もまだ何も聞かされていないので、不安になるのも無理はないですよね。
チームコンサートは8月がラスト
チームファイナルコンサートが決まっており、そのコンサートをもってチーム解散となります。
- 会場
KT Zepp Yokohama - チームA
2023年8月4日(金)18:00開演 - チームK
2023年8月5日(土)13:00開演 - チームB
2023年8月5日(土)18:00開演 - チーム4
2023年8月6日(日)13:00開演
まとめ
AKB48が発足当初から導入していたチーム制ですが、ついに休止する時がやってきました。
ただ、あくまでも休止であり廃止ではありませんので、もしかすると、今後また復活する可能性もゼロではありません。
これまでも、当初からこういう計画で行こうと決められていたものではなく、上手くいったものを続けているという感じですので、今回のチーム制休止も、現代社会の動向を伺ってのことではないでしょうか。
アイドル48系列は今後、AKB48やSKE48のグループが一つのチームのような感じになって、坂道シリーズに対抗していくことも考えられますよね。
チームは一旦解散となりますが、AKB48の今後の活動に期待して応援していきましょう。