ビッグモーターの前にある街路樹だけ枯れる問題について、ビッグモーターはとうとう除草剤を散布して故意に枯らしていたことを認めましたよね。
自治体によっては被害届を提出しているところもあるので、今後刑事訴訟などに発展する可能性もあるようです。
一方で疑問に思うのが、ビッグモーターがわざわざ除草剤を使って街路樹を枯らしたのはなぜなのか(なんのためか)という点。
そのことについて各メディアでも取り上げており、それらをまとめるとビッグモーターが除草剤を使う理由が主に4つあることがわかりました。
そこで今回は、ビッグモーターが除草剤を使うのは何のためなのか、その理由について解説していきます。
ビッグモーターの前の街路樹が枯れるのはなぜ?
まず、ビッグモーターの前の街路樹だけ枯れている問題について、さらっと触れていきます。
この件についてはご存知のとおり、ビッグモーターの各店舗の社員が除草剤を散布していたからで、7月28日にビッグモーター本社もそれを認めていますよね。
一方で、各自治体では環境整備に関する予算があり、雑草を取り除くために除草剤を散布することもあります。
そのため、自治体が撒いた除草剤が影響したのでは?と思う人もいることでしょう。
このことについて一例を挙げると、群馬県の太田土木事務所では、2022年8月に土壌分析を行っており、事務所では使っていない除草剤の成分が検出され、2023年3月に枯れた17本の街路樹を伐採したとのこと。
他にも、自治体が使用した除草剤の量を大きく上回る成分が検出されているところもあり、明らかに第3者が環境破壊していることがわかりました。
そもそもビッグモーターの店舗前の街路樹だけが枯れているので、ビッグモーターが撒いた除草剤が影響していることは間違いなさそうですね。
ビッグモーターが除草剤を使ったのは何のためか
さて、ここから本題に入っていきます。
ビッグモーターは、なぜ除草剤を使う必要があったのか。
各メディアの内容をまとめると、4つの理由があることがわかりました。
見栄えの2つの問題
理由1:雑草や落ち葉が邪魔なため
各自治体では、一般的に年に2回ほど街路樹の整備を行います。
これは、条例や規則などで雑草等の除去を年2回行い適正管理するものと決められているから。
(例外として、台風等で倒木があった際は、数日のうちに対応します。)
しかしそれだけでは、全ての雑草を取り除くことは不可能ですよね。
当然、ビッグモーターの前だけではなく、全ての街路樹周辺では草が生え、落ち葉も散らかることになります。
ビッグモーターにとっては、雑草や落ち葉によって店舗の景観が損なわれる事を避けたかったのでしょう。
そこで、除草剤を散布して雑草や街路樹を枯らす作戦を行ったんです。
理由2:展示車両や看板が隠れるのを防ぐため
ビッグモーターが除草剤を使って街路樹を枯らす一番の理由は、何と言ってもこれでしょう。
特に、道路を走っている車から展示車両を見てもらいやすくするためには、街路樹が邪魔だったようです。
車を運転している人の中には、買い替えを検討している人もいますし、どんな車がいくらで売られているか気になる場合もありますからね。
なお、店舗によっては、入り口が街路樹に隠れて分かりにくいため除草剤を散布して枯らしたケースもあるようです。
だからといって、環境破壊は良くないですし、まして人のもの(公共物)に危害を加えることはやってはいけないことですよね。
掃除の2つの問題
理由3:雑草や落ち葉の掃除が大変なため
理由1に繋がる話ですが、雑草や落ち葉をそのまま放置しておくと、店舗の景観がよくありません。
例えば、きれいに掃除されている店舗と落ち葉が散らかっている店舗では、きれいに掃除されている店舗の方が印象良く見えますよね。
また、落ち葉が展示車の上に落ちていたりすると、展示車の手入れはされていないのかとお客さんに勘違いされてしまうこともあります。
展示車両が汚い状態だったら、誰だって買う気が失せるでしょう。
自治体は年に2回ほど雑草の除去を行いますし、道路周辺の掃除も定期的に行っていますが、毎日ではないためそれだけでは掃除しきれません。
また、お店側も広い敷地を毎日掃除するほど暇ではなく、ましてきついノルマの課せられたビッグモーターであればなおのこと。
そのためビッグモーターは、あまり手間を取らずに店舗の景観を保つため、除草剤を撒いたんです。
理由4:鳥の糞害を防ぐため
街路樹が生い茂ったり枝が伸びてきたりすると、そこに止まる鳥の糞害を受ける恐れがあります。
百歩譲って店舗の外壁などに糞がつくことはスルーできても、商品である車に糞がつくことは店側にとって避けたいもの。
糞がつくと掃除が大変な一方で、頻繁に掃除するわけにもいかないため、お客さんが見に来た時に糞がついていると印象が悪くなってしまいます。
毎回鳥の糞を掃除することができず、また洗車の手間を省くためというのも、ビッグモーターが除草剤を使った理由の1つです。
ネッツトヨタの前の街路樹も枯れる⁉
ネッツトヨタ熊本本店は声明文を公表
ネッツトヨタ熊本本店でも、ビッグモーターと同様に街路樹が枯れるケースが確認されています。
こちらに関して、ネッツトヨタ熊本本店は7月30日に声明文を公表しました。
この声明文を要約すると、
- 2016年4月の熊本地震で建物に被害が出た
- 同年7月に解体と再建工事を行った
- その際に街路樹を傷つけた可能性があり、2017年6月に国交省へ報告
- 耐震杭が木の根を傷つけた可能性がある
- それに加え雨水不足で害虫等が発生し、枯れた可能性がある
- 同年7月に行政を通じて住民説明会実施
とのことです。
ネッツトヨタ熊本本社 弊社本店・本社屋前の街路樹について(2023.7.30)より
元ネッツトヨタ中川店でも街路樹が枯れる⁉
ビッグモーターの街路樹問題
— よしくん (@kon44snow) July 27, 2023
中川店は前身のネッツトヨタ時代から街路樹枯れてきている
これは闇が深い… pic.twitter.com/duXOmgSVZH
現ビッグモーター名古屋中川店はその前のテナントのネッツトヨタ時代に街路樹2本、ビッグモーターになってから更に1本(+ネッツ時代に枯れた木から生えた傍芽でどちらの時期に枯れたか不明な1本)の3(+1)本全て枯れてるのはかなり闇が深い気がする#ネッツトヨタ #ビッグモーター pic.twitter.com/bpEtdZt7mY
— ぼっち (@freefromworking) July 29, 2023
ビッグモーター名古屋中川店の前の街路樹も伐採されていますが、どうやらその前のテナントのネッツトヨタ時代から枯れているようだというツイートを見つけました。
でもこれはちょっと…どうなんでしょうか。
Google Mapのストリートビューだけではちょっとわかりにくいですね。
もしかすると、中古車やディーラーだけでなく、他の企業店舗などでもやられていることなのかもしれません。
愛媛ダイハツがTwitterでビッグモーター街路樹問題を煽る?!
ビッグモーター前の街路樹が除草剤で枯れているニュースが騒がれている中、愛媛ダイハツ四国中央店が挑発とも取れる内容をTwitterに投稿しましたよね。
そのツイートは、現在は残念ながら消されてしまっていますので、どのような投稿だったのか詳しく知りたい場合は、ぜひ『愛媛ダイハツTwitter「ビッグモーター街路樹問題」に対抗ツイート?』をチェックしておきましょう。
まとめ
ビッグモーターが除草剤を使うのは何のためなのか、その理由についてお話しました。
各メディアで取り上げられていた内容をまとめると、理由は4つ。
- 雑草や落ち葉が邪魔なため
- 展示車両や看板が隠れるのを防ぐため
- 雑草や落ち葉の掃除が大変なため
- 鳥の糞害を防ぐため
でしたよね。
いくら営業や利益の邪魔になるとはいえ、器物を破損させたり環境破壊してしまってはいけません。
今回はビッグモーターが大々的にやっていたので発覚したことですが、調査を進めると、もしかすると他の企業などでもやられているかもしれませんね。
街路樹を管理している自治体や土木事務所が随時調査をするそうですので、今後の展開を見守りましょう。