最近、蛙化現象という言葉が流行っていますが、これはいつからあった言葉なんでしょうか。
実は、蛙化現象とは心理学用語で、平成の時代に生まれた言葉。
それが最近では、最初の蛙化現象とは違う意味で捉えられることがあるようです。
また、2023年になってから、急に蛇化現象という言葉が流行り出しました。
そこで今回は、蛙化現象の最初の意味と最近の意味、そして蛙化現象と蛇化現象の違いについてお伝えします。
蛙化現象の最初の意味
2004年の日本心理学大会が発祥
蛙化現象という言葉が生まれたのは、2004年の日本心理学大会で、心理学者の藤沢伸介さん(跡見学園女子大学)が発表した「女子が恋愛過程で遭遇する蛙化現象」という論文です。
その論文によると、蛙化現象とは、女性が男性に片思いをしている時に、相手の男性も自分に好意があると判ると生理的嫌悪感を抱いて冷めてしまう現象とのこと。
つまり、まだ付き合っていない時は妄想の中で相手について色々と考えていて、その時間を幸せに感じるけれど、相手も自分の事が好きだとわかると急に現実的になって、相手が彼氏の対象から外れてしまうということですよね。
なお、蛙化現象の名前の由来は、グリム童話の「かえるの王さま」。
かえるの王さまは、最後蛙の姿から人間に戻ってハッピーエンドとなりますが、蛙化現象はこの逆で、素敵に見えていた男性が蛙のように気持ち悪く感じてしまうんです。
男性よりも女性に起こることが多い現象
「女子が恋愛過程で遭遇する蛙化現象」といっているくらいなので、蛙化現象は、基本的には男性よりも女性に起こりやすい現象です。
もちろん、男性にも起こりうることですが、女性の蛙化現象とは原因が違う場合があります。
一方で、蛙化現象についてはさほど研究が進んでおらず、性格によって蛙化現象があらわれるというよりも、その時の人間関係や精神的な状態など、本人のメンタルに影響する部分が大きいという見方もあるようです。
蛙化現象は恋愛関係、つまり人間関係の一つの現象ですので、メンタルに影響する部分があるのは当然ですし、もちろん原因を知ることで対策することもできますよ。
それについては、『好意を持たれると気持ち悪くなる現象とは⁉蛙化現象5つの理由』で解説していますので、そちらをぜひご覧ください。
蛙化現象が流行った理由
蛙化現象という言葉が生まれたのは2004年ですが、流行り始めは、2020年になってから。
2004年の時は対して話題になっていなかったにもかかわらず、なぜ、16年の時を経て、蛙化現象という言葉が流行り始めたのでしょうか。
その理由は、「りりあ。」さんという方が、YouTubeで「蛙化現象に悩んでる女の子の話。」という歌を歌ったからです。
それを見た若者を中心に、「これ自分もよく経験する」と共感し、蛙化現象という言葉が一気に広がったのでした。
蛙化現象の最近の意味
蛙化現象の最初の意味は、片思いの状態で相手が自分に好意があると判ると生理的に嫌悪感を抱くというものでしたよね。
つまり、まだ付き合っていない状態で発生する現象。
でも、最近の蛙化現象は、付き合っているかどうかにかかわらず、好きだと思っていた男性のちょっとした行動に幻滅してしまうという意味に変わってきました。
心理学用語での蛙化現象とは少しずれてきていて、しかも男性のちょっとした行動にすぐに引いてしまう女性が増えてきているようです。
昔よりも恋愛がより自由になったがため、軽い気持ちで付き合う人たちが増えたことが原因なのかもしれませんよね。
蛙化現象と蛇化現象の違い
蛙化現象と似た言葉に、蛇化現象というものがあります。
この蛇化現象の由来は、こちゃもちゃさんの「蛙化現象ではなく蛇化現象ってものを作ってみた」というTikTokです。
ちなみに、蛇化現象は心理学用語ではありませんよ。
蛇化現象の意味は蛙化現象と真逆で、彼氏(又は彼女)のどんなところも受け入れるというもの。
最初は異性として見られず好きでもなかったけれど、いつの間にか相手長所も短所も全てが好きになっていたという素晴らしい現象です。
恋は盲目といったりもしますが、蛇化現象はまさにそれですよね。
まとめ
蛙化現象とは、2004年の日本心理学大会で発表された論文が最初で、片思いの女性が相手の男性から好意を持たれると生理的嫌悪感に陥る現象でしたよね。
それが最近の蛙化現象は、付き合っているかどうかは関係なく、好きな男性のちょっとした行為に引いてしまうことに使われるようです。
一方で蛇化現象とは蛙化現象の真逆。
特に意識していなかったのに、全てを受け入れる女性のことをいいますが、心理学用語ではなく造語です。
蛙化現象についての研究はさほど進んでいないものの、これも人間関係(恋愛関係)の一つですので、ある程度原因がわかっています。
その原因や対策については、『好意を持たれると気持ち悪くなる現象とは⁉蛙化現象5つの理由』で解説していますので、合わせて確認しておきましょう。