藤井聡太棋士が2023年10月11日に前人未到の八冠を達成し、将棋ライトノベル(ラノベ)で有名な「りゅうおうのおしごと!」の作者・白鳥士郎さんが涙目になっています。
ラノベでは、よく現実離れした設定で山あり谷ありの波乱万丈な物語を描き、読者を楽しませますよね。
りゅうおうのおしごと!にも、現実ではあり得ないだろうという内容が描かれているんですが、そんな無茶な設定を超えてしまった藤井聡太棋士。
彼は、八冠達成だけでなく、これまでにも絶対に越えられないであろう記録をことごとく破ってきたんです。
そこで今回は、藤井聡太棋士の「事実は小説よりも奇なり」という言葉がぴったりな件について、将棋ラノベりゅうおうのおしごと!の作者である白鳥士郎さんのX(Twitter)のコメントと共にお伝えします。
藤井聡太八冠達成で記録がおかしなことに⁉
将棋界にいる個性豊かな8人のタイトル保持者について解説しました。 pic.twitter.com/bwCA89uabP
— 白鳥士郎 (@nankagun) October 12, 2023
藤井聡太棋士が八冠を達成したことにより、タイトル保持者のデータが色々とおかしいということがTwitterで話題(ネタ)になっていますよね。
そのおかしいこととは、
- 全員同姓同名
- 平均年齢21歳
- 全員愛知県瀬戸市出身
というもの。
どのタイトルも藤井聡太棋士なので①〜③は当たり前なんですが、前人未到のことをやってのけたからこそ、このようなネタになるのでしょう。
藤井聡太がりゅうおうのおしごと!の設定を超えた!
8月6日発売の『りゅうおうのおしごと!』13巻が刷り上がりました。
— 白鳥士郎 (@nankagun) July 30, 2020
帯がめっちゃ煽ってきてて草 pic.twitter.com/MiXnewZCCR
りゅうおうのおしごと!とはどんなラノベ?
*一部ネタバレ含みます。
りゅうおうのおしごと!とは、「主人公の九頭龍八一が16歳という若さで竜王を獲得したものの大スランプに陥り、小学生三年生(9歳)の雛鶴あいを弟子として育てる」という将棋ラノベで、作者は白鳥士郎さんです。
りゅうおうのおしごと!は、第1巻が2015年9月に発売されましたが、これを読んだ将棋ファンから大ブーイング。
設定に現実味のないラノベ特有のガバガバ設定で、将棋を舐めているのかという批判の声があったんです。
破られないと思われた記録を藤井が破る
私が『りゅうおうのおしごと!』を書き始めた頃、将棋界には「絶対に破られない」とされる記録が2つありました。
— 白鳥士郎 (@nankagun) June 4, 2020
1つは神谷先生の28連勝。
もう1つが屋敷先生のタイトル挑戦最年少記録。
ラノベなのでそのうちの1つを破らせた設定にしたんですが、現実さんは1人の少年に2つとも破らせちゃうとか… pic.twitter.com/0epxYt955n
白鳥士郎さんがおっしゃるように、将棋界では絶対に破られることがないだろうと思われていた記録が2つありました。
りゅうおうのおしごと!では、そのうちの一つの設定を破った(主人公の九頭龍八一が16歳で竜王を獲得する)ことにしたんですが、その伝説の記録さえも塗り替えてしまった藤井聡太棋士。
これには、今までりゅうおうのおしごと!を批判していた人でさえ、白鳥士郎さんに同情する人もいたそうです。
藤井聡太棋士が29連勝をするまで記録保持者だった神谷広志棋士は、1987年2月〜8月の対局で28連勝を達成しました。
藤井聡太棋士(当時中学3年生の14歳、四段)が29連勝を達成したのが2017年6月26日なので、実に30年ぶりの記録更新。
また、屋敷伸之棋士がタイトル(棋聖)を獲得したのは18歳6ヶ月で、藤井聡太棋士が17歳11ヶ月で棋聖を獲得したため、31年ぶりに記録が更新されました。
なお、屋敷伸之棋士がタイトル戦に挑戦したのは17歳10ヶ月のため、こちらの記録はギリギリ破られていません。
「+α」の部分については、王座のタイトルの件。
今までは、羽生善治棋士の21歳11ヶ月が王座最年少記録でしたが、2023年10月11日に藤井聡太棋士が王座を奪取(そして八冠達成)したことにより、彼の21歳2ヶ月が史上最年少となりました。
こちらも、31年ぶりの更新です。
ラノベは5年かかったのに藤井は35日で達成!
俺の書き続けてきた5年間は、藤井聡太という物語の35日分でしかないんだなぁ…
— 白鳥士郎 (@nankagun) August 20, 2020
けど、すごい時代に将棋を題材にした話を書けて、とても幸運だと思います。
どれだけ大胆に筆を進めても、きっと藤井二冠がそれを追い越してくれますから。
現実に負けないよう、もっと面白い話を書くぞ!!!
こちらは、藤井聡太棋士が棋聖を獲得した後、35日で王位を獲得して二冠になった際のコメントです。
「事実は小説よりも奇なり」もそうですが、「藤井聡太は人間をやめている」という永瀬拓矢棋士の言葉もぴったり当てはまりますよね。
藤井聡太の活躍で白鳥士郎の心が折れそう
『りゅうおうのおしごと!』が現実を超えようと思ったら、八一が1年に1つずつタイトルを増やしていって、一般棋戦も全部取り、しかも失冠もせず…という山ばかりで起伏も葛藤も無いストーリーにしなければならないので、やはり現実のほうがプロットの立て方がおかしい。それで面白くなる将棋界ずるい。
— 白鳥士郎 (@nankagun) October 11, 2023
藤井聡太棋士の活躍があまりにも現実離れしすぎていて、「もう俺ラノベ書かなくてもいいんじゃないかな」と弱気になっていた、りゅうおうのおしごと!の作者・白鳥士郎さん。
2020年8月にりゅうおうのおしごと!の13巻が発売された時には、出版社に「現実に、負けるな」と煽るような帯タイトルまでつけられることに。
この時、既に心が折れそうになっている白鳥士郎さんですが、今回藤井聡太棋士が八冠を達成したことにより、現実の方がおかしいと涙目になっていますよね。
それでも、まだ藤井聡太棋士は小学生の弟子は取っていないので、藤井聡太棋士が小学生の弟子を取るまでは書き続けてくれるよう、白鳥士郎さんを応援しましょう。
りゅうおうのおしごと!が80%オフ
『りゅうおうのおしごと!』1巻発売からちょうど8年。主人公の九頭竜八一にちなんだ8周年記念フェア(電子版セール&シリーズ初短編集発売)の最中に藤井聡太八冠制覇という超特大イベントを被せてくる現実さん、ラノベ作家に厳しすぎる…https://t.co/4QHfloRvrehttps://t.co/ADQOeONMmu pic.twitter.com/WntECaYIE1
— 白鳥士郎 (@nankagun) October 11, 2023
りゅうおうのおしごと!は、今年で8周年。
藤井聡太棋士が八冠を達成したこともあり、8つながりで1〜8巻までセールを行っています。
しかも、1巻と2巻は80%オフ!
8は日本では末広がりとして縁起の良い数字でもあるので、この機会に、藤井聡太棋士とりゅうおうのおしごと!にあやかって購入するのも良いかもしれませんね。
りゅうおうのおしごと!はこちらから購入可能です。
(このリンクはプロモーションを含む)
まとめ
藤井聡太棋士が八冠を達成したことにより、将棋ラノベの「りゅうおうのおしごと!」の作者である白鳥士郎さんが涙目になっている件についてお伝えしました。
りゅうおうのおしごと!が発売された2015年当初は、こんな設定現実的にあるわけないだろうという批判もありましたが、その設定をことごとく超えてきた藤井聡太棋士。
彼がラノベの設定を次々に超えるので、白鳥士郎さんは予言者なのではないかと一部の人達から言われていますよね。
それだけ藤井聡太棋士がすごいんですが、もし彼が小学生の弟子まで取るようになったら、それこそ本当にりゅうおうのおしごと!は終わりを迎えるでしょう。
藤井聡太棋士がりゅうおうのおしごと!をオワコンにさせてしまうのか、そして白鳥士郎さんの作家人生を終わらせてしまうのかどうか、これからも彼の活躍に目が離せませんね。