松川るい議員や今井絵理子議員ら自民党女性局の人たちが、フランス研修と謳いながら実は観光旅行をしていたことで炎上しましたよね。
私たちが自民党女性局に求めるものは、フランス研修で何を学び、それを施策にどう活かすのか報告書にまとめて公表すること。
しかし、松川るい議員は、フランス研修の報告書は内部資料として活用し、公表する予定はないことを明らかにしました。
「誠に遺憾」であるこの対応に私たち国民の怒りは爆発していますが、自民党女性局がフランス研修の報告書を公表しないのはなぜでしょうか。
今回はその理由について、週刊FLASHがリークしたフランス研修の日程表などを元にお伝えします。
フランス研修の報告書を公表しない理由
目的が子連れ観光だったから
フランス研修の日程表を見ると、「※お子様は別室にて待機となります。」など、子連れありきで工程が組まれていることが分かります。
自民党女性局がTwitter(X)などに投稿した写真にも子どもが写っていますし、『自民党女性局フランス研修の目的とは?メンバー7人は子連れか』でも話したとおり、集合写真にはいつも7人足りていないことから、フランス研修の目的が子連れ観光だったことがわかりますよね。
(足りていない7人は参加議員の子どもか家族の可能性。)
フランス研修の目的が子連れ観光というよりも、旅費の一部を税金で賄うために、子連れでフランス観光をする予定だったところに少しだけ研修を組み込んだという解釈のほうが正しいでしょう。
研修で得られたものが特になかったから
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Twitter上ではさぞ勉強しています的なわざとらしい写真が投稿されていましたが、実際の研修では得られたものがあまりなかったのではないでしょうか。
フランス研修の日程表を見てみると、3泊5日で研修に費やした時間はたったの6時間。
しかもそのうち1時間は元老院(フランスの国会)のガイドツアーのため、研修時間は実質5時間です。
フランス研修の内容が薄すぎて、一応報告書にはまとめたものの、とても公表できるような内容ではないことが考えられますよね。
もしかすると、小学生の社会科見学や修学旅行よりも酷くて中身のない、ペラッペラな内容なのかもしれません。
女性議員は接待目的だった可能性も
フランス研修の内容のほとんどは、会食と買い物、観光(自由時間)です。
パリの議員との親睦会で、1回くらい豪華な会食をすることはあるかもしれませんが、自民党女性局の議員らはどの食事も豪遊と言っても過言ではないくらいの食事をしています。
食事の日程 | 料理内容 | 場所 |
---|---|---|
1日目(7月24日)夜 | 夕食兼団結式(肉料理) | エバーグリーンホテル (宿泊先) |
2日目(7月25日)朝 | 朝食 | エバーグリーンホテル (宿泊先) |
2日目昼 | 昼食(魚料理) | Chez Françoise Paris |
2日目夜 | セーヌ川ディナークルーズ | セーヌ川 |
3日目(7月26日)朝 | 朝食 | エバーグリーンホテル (宿泊先) |
3日目昼 | 昼食 | Bistro des Champs |
3日目夜 | 夕食前のアペリティフ (ワインの飲酒会) | 在仏日本大使公邸 |
3日目夜 | 夕食会 | 連合国クラブ |
4日目(7月27日)朝 | 朝食 | エバーグリーンホテル (宿泊先) |
4日目昼 | 昼食兼解団式 | Les Noces de Jeannette |
4日目夜 | 機内食 | JAL便 |
あと、研修に団結式と解団式いる?
この日程を見ると、夜は毎回豪遊しているので、女性議員は接待が目的だったのではないかと疑ってしまいますよね。
特に、今井絵理子議員はおじさん議員に人気で、よく会合などに酌注ぎとして招かれるという噂も。
つまり、今回のフランス研修にも超高額なコンパニオンとして女性議員が参加し、そこに私たちの税金が使われた可能性があるということです。
このことを否定するためにも、ぜひ自民党女性局にはフランス研修の報告書を公開してほしいものですよね。
大して報告書を書いていない
松川るい議員は、
報告書は既に取りまとめております。
今後、来年の女性局の活動方針を決定する過程である「女性局ブロック会議」において研修会のあり方や報告書に書かれている内容を具体化していくための内部資料として活用する予定であります。
なお、組織内の研修会ということ、および内部資料という観点から公表する予定はありません。
女性自身(https://jisin.jp/domestic/2245330/)
と話していますが、そもそもしっかりとした報告書など作成していないこともあり得ますよね。
フランス研修の日程表と現地で受け取った資料、そして少し要点をまとめたものをつけて組織内で供覧しただけの可能性があります。
根本的に研修に使った時間がたったの6時間(元老院のガイドツアーを除くと5時間)のため、私たちが想像している通りの研修旅行で公表できるような内容がなかったのではないでしょうか。
内容が薄い報告書を公表してしまうと、それこそ自民党が終わってしまうことも考えられるため、それならば公表せずに批判されるに留めた方が良いと判断したのでしょう。
どのみち、フランス研修の報告書を公表してもしなくても、自民党の信用が失われることは明らかですけどね。
供覧とは、意思決定を伴わない書類を、関係部署の職員などに対して周知や報告のために回すこと。
報告書は議長へ提出する義務がある
公費での議員研修の場合、原則、国会議員も都道府県議員も市町村議員も報告する義務があります。
報告先は議長であることが多く、報告書はアーカイブとして最低でも数年間(3〜5年)残されるはず。
衆議院議員も例外ではなく、今回のフランス研修のような公費での研修は議長へ報告し、その書類は衆議院事務局(衆議院第二別館)で保管されるはずです。
そして、私たちは保管された書類を開示請求することができるんです。
開示請求したら必ずその書類が閲覧できるというものではありませんが、正当な理由だと判断されれば情報公開されます。
ただ、衆議院事務局のホームページを見てみましたが、開示申出の対象となる書類が2022年(令和4年)6月までのものしか載っていませんね。
なので、私たちが現時点ではフランス研修の報告書を見ることは不可能です。
閲覧できるとしたら来年度か再来年度になってからでしょう。
しかし、そもそも開示申出できる書類一覧にフランス研修の報告書が載るかどうかは不明ですし、1〜2年後にいったい何人の人がフランス研修のことを覚えているのやらといった感じですよね。
衆議院事務局情報公開制度はこちら
(衆議院情報公開制度のページに飛びます)
まとめ
松川るい議員や今井絵理子議員ら自民党女性局が、フランス研修の報告書を公表しない理由についてお伝えしました。
観光目的で日程を組み、旅費の一部を税金で賄うために少しだけ研修を組み込んだため、報告するような内容がないのが、一番の理由でしょう。
『自民党女性局フランス研修の目的とは?メンバー7人は子連れか』でお話したように、常に写真に写っていない7人は議員の家族である可能性が高く、公文書になる報告書に「家族旅行が楽しかったです」なんて書けるわけがありませんよね。
もし、自民党女性局がフランス研修の報告書をしっかりと書き、内部で供覧したのであれば、それが公文書として残るはずです。
すると、私たちは情報開示制度を利用してその書類を見ることもできるんですよね。
今のところ、フランス研修の書類が対象書類に含まれているかどうかわかりませんが、もしかすると1〜2年後に見ることが可能かもしれません。
その時に覚えていたらの話になりますけどね。