モスバーガーの赤字・不振に救いの手⁉マクドナルド値上げで顧客戻るか

モスバーガーの赤字・不振に救いの手⁉マクドナルド値上げで顧客戻るか
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ハンバーガーを取り扱っているファーストフード店はいくつもありますが、中でもモスバーガーは赤字になったり業績不振に陥ったりと、よくニュースになりますよね。

そんなモスバーガーにとって棚からぼた餅のような朗報があります。

それは、マクドナルドの一部店舗の値上げにより、モスバーガーとマクドナルドのハンバーガーの価格がほぼ同じになるというもの。

モスバーガーは何も対策せずとも顧客が戻り、V字回復するかもしれないんです。

そこで今回は、モスバーガーが現在赤字経営で不振の理由とマクドナルドの値上げ情報、そしてそれに対する皆の反応についてお伝えします。

目次

モスバーガーが業績不振の理由

モスバーガーが業績不振の理由

原材料高騰などで3億2千万円の赤字

モスバーガー(モスフードサービス)の2023年3月の損益は3億2000万円の赤字となりました。

前期は34億円の黒字だっただけに、とても大きな損失です。

モスバーガーが赤字になった原因は、水道光熱費の高騰や小麦粉などの原材料高が考えられますが、それは他のファストフード店も同じですよね。

水道光熱費や原材料費が上がったのにも関わらず、商品の値上げをしなかったため、赤字になったものと考えられます。

(私達消費者にとって、値上げしなかったのはありがたいことですが。)

コンセプトが曖昧

モスバーガーは「手作り感を出す」という、ハンバーガーの中でも少し高級路線で大人向けのハンバーガーのような感じでしたが、最近では「本物志向」の高級ハンバーガーを提供する店が増えてきています。

そのため、昔からあるモスバーガーは、相対的に安っぽく感じてしまいますよね。

それに、一等地ではなく二等地重視の出店でカジュアルスタイルにもかかわらず、商品だけは高級を謳っています。

「マクドナルドよりかは美味しいかも」というイメージはあるものの、そこまで高級な感じもしなければ手軽なバーガーでもない。

モスバーガーは中途半端な位置づけとなってしまっているんです。

競合他社と差別化しきれていない

数十年前までは、ハンバーガー店といったら、マクドナルドかロッテリアかモスバーガーか…といった感じでしたが、今では色々なハンバーガー店が乱立していますよね。

サブウェイなどのサンドイッチやバンズを取り扱っているカフェも含めると、膨大な数に上ります。

その中でもやはり、モスバーガーと比べられるのはマクドナルドではないでしょうか。

ご飯を作る気が起きない時、「面倒くさいからマクドナルドでいいか」とはなりますが、「モスバーガーでもいいか」とはなりませんよね。

かといって、「美味しいものを食べたいからモスバーガーへ行こう」ともならない。

競合他社と差別化しきれておらず、これがあるからモスバーガーへ行こうという気が起こらないのが、モスバーガーに顧客が定着せず、度々業績不振になる原因です。

保守的かつ閉鎖的

マクドナルドが、中国工場の食材の扱いで批判を浴び、大規模閉店で3年不調だった間、モスバーガーは現状維持で売り上げを上げることができませんでした。

きっと、新規企画にお金がかかることに躊躇し、大掛かりな施策が打てなかったのでしょう。

せっかく顧客を獲得するチャンスだったのに、何もせずそのまま見過ごしてしまったんです。

また、雑誌で読んだ話ですが、フランチャイズのオーナーをしている人によると、モスバーガーの経営陣の考え方が古く、フランチャイズチェーンへの新規参入を検討している個人や中小企業にとって、障壁のように感じることがあるとのこと。

けっして待遇が悪いとかそういうことではないそうですが、チャレンジするよりも守り重視になっているため、一種の村社会のような感じで店舗を拡大しづらいようです。

マクドナルドが7月から値上げ

マクドナルドが7月から値上げ
出典:https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2023/0619a/

マクドナルドは、都心部184店舗とマックデリバリーを値上げすると発表しましたが、都心部184店舗の価格については発表していません。

ハンバーガーが220円から240円になる話は、マックデリバリーの価格です。

都心部184店舗とマックデリバリーで値上げする

これまでも時代の変化とともに度々値上げをしてきたマクドナルドですが、今度は7月19日(水)から都心部184店舗及びデリバリー商品を値上げすると発表しました。

都心部と聞くと、「東京都などの関東地方だけかな?」と思うかもしれませんが、そうではありません。

愛知県や静岡県、大阪府、京都府、兵庫県、広島県などのサービスエリアや空港、駅、遊園地も含まれています。

そして、気になる値段は、ハンバーガーが220円から240円、チーズバーガーが250円から280円へ上がるなど、多くの商品が1割ほどの値上げ。

これにより、なんとモスバーガーとマクドナルドの値段がほぼ同じになるんです。

値上げで都心型価格となる地域

こちらからご覧いただけます。

(マクドナルドのサイト(PDF)へ飛びます。)

デリバリー価格変更の対象商品

こちらからご覧いただけます。

(マクドナルドのサイト(PDF)へ飛びます。)

これならモスバーガーにするという声も

マクドナルドが値上げするならモスバーガーへ行くという声多数

Twitterを覗いてみると、モスバーガーとマクドナルドが同じ値段になるのなら、モスバーガーに行った方がお得じゃないかという意見が多数見られました。

マクドナルドがマックデリバリーと一部の店舗を値上げしたことにより、モスバーガーに顧客が流れるかもしれませんよね。

今まで通りに何もせずとも売上が上がる可能性があるんですから、モスバーガーにとっては棚からぼた餅な話です。

モスバーガーと競合他社との比較

せっかくですので、いくつかのハンバーガー店で一番安いバーガーを載せてみました。

ぜひ比較してみてください。

料理人が認めたモスバーガーメニュー

TBS系列の「ジョブチューン」という番組で、外食チェーン店やコンビニ店が10個のメニューを持ち込み、一流料理人に合否判定をしてもらうコーナーがあります。

モスバーガーもこの企画に参加しており、その中で「これはうまい」と料理人が認めた商品がこちらです。

ただ、ジョブチューンにはスポンサーが大きく関わっており、FamilyMartのおにぎりの件で炎上しましたよね。

その後も度々炎上しており、結局ヤラセではないかという声もありますので、あくまでも参考程度にしておきましょう。

まとめ

モスバーガーの業績不振が度々話題となりますが、今回のマクドナルドの値上げにより、モスバーガーに顧客が戻る可能性がありますよね。

ただ、最近はボリュームたっぷりの高級ハンバーガーの店が増えて来ていますし、ドムドムハンバーガーやバーガーキング、シェイクシャックなど他のハンバーガー店も無視できません。

もっというとミスタードーナツやサブウェイなどの飲食店もありますので、モスバーガーのライバルとなる店は数多く存在します。

それに、マクドナルドの値上げは、全店ではなく都心部の店舗とマックデリバリーです。

マクドナルドが一部店舗で値上げした今、顧客獲得のための施策をできるかどうかが、モスバーガー復活の鍵となりそうですね。

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