大谷翔平選手がロイヤルズ戦に先発し、7回無失点の好投を見せてエンゼルスの連敗を2でストップさせました。
前回は雨で2回途中降板だったとはいえ、中3日での投球だったため、ファンからは「早すぎるのでは?」と心配の声も。
しかし、その心配も何のその、防御率は驚異の0.64でメジャー全体でトップに踊り出るほどの活躍を見せつけました。
大谷翔平選手が今シーズン、このまま好投を続ければ、サイ・ヤング賞を獲ることも夢ではありませんよね。
そこで今回は、大谷翔平選手の本日の成績や防御率のメジャー記録、サイヤング賞受賞の可能性などについてお伝えします。
大谷翔平防御率メジャー1位に!

7回無失点の完璧な投球
4月22日のロイヤルズ戦に、2番・投手兼DHでスタメン出場した大谷翔平選手。
中3日の登板にもかかわらず、7回102球を投げて被安打2、奪三振11、与四球2、無失点と見事なピッチングを披露しました。
いつも立ち上がりにフォアボールを与える大谷翔平選手ですが、この日は1回から3者連続三振と好投。
そして、6回と7回には6者連続三振を奪うなどして、2対0で完封勝利しました。
いつもだと前日のブルペンでは30球前後投げる大谷翔平選手ですが、今回は42球と少し多めに投げていたそう。
その影響もあるのか、はたまたグローブを変えたからなのか…、今日はかなり良いピッチングを披露しましたね。
大谷翔平選手のグローブについては、『【大谷翔平】ニューバランスグローブは夏限定!刺繍のスニーカーは574』でお話していますので、合わせて確認しておきましょう。

防御率0.64で再びメジャー1位に!
前回までに防御率0.86でメジャー3位だった大谷翔平選手ですが、4月22日のロイヤルズ戦を7回無失点に抑えたことにより、防御率0.64に上昇。
そして、メジャー全体で1位に躍り出ました。
ちなみに現在のところ、2位はカスティーヨ(マリナーズ)で防御率0.73、3位はストローマン(カブス)で防御率0.75です。
なお、大谷翔平選手は現在、被打率0.092とこちらもメジャー1位で、1割を切っている投手でただ1人だけです。
もう、凄すぎるとしか言いようがありませんよね。
歴代防御率のメジャー記録は1.12
今までのメジャー選手の中で、防御率トップは、1968年ボブ・ギブソン(カージナルス)の1.12です。
今後大谷翔平選手が先発する時、もし毎試合の失点を0〜2点に抑えることができれば、ボブ・ギブソンの記録を塗り替えるかもしれませんよね。
大谷翔平選手なら達成できてもおかしくないと思わせるところが、また彼のすごいところです。
オホッピーの代役のウォラックが決勝打

エンゼルスの正捕手ローガン・オホッピーが左肩を痛めて故障者リスト入りし、代わりにチャド・ウォラックがスタメン入りして大谷翔平選手の女房役を務めました。
その初スタメンのウォラックが、第1打席で1号2ランを放ち、これが決勝打となりました。
なお、大谷翔平選手は4打数1安打で、トラウト選手は今日はお休みです。
大谷翔平のサイ・ヤング賞受賞の可能性

サイ・ヤング賞とは何か?
サイ・ヤング賞とは、メジャーリーグの年間最優秀投手に贈られる賞のことで、「サイ・ヤング」とは、1890年〜1911年に大活躍した投手Denton True Young(デントン・トゥルー・ヤング)の愛称です。
彼は、メジャーリーグ史上最多の511勝(又は509勝)を挙げており、20勝以上を16回達成しているというとてつもない記録保持者なんです。
そのサイ・ヤングの功績を称えるため、1956年にサイ・ヤング賞を制定し、1967年からはアメリカンリーグとナショナルリーグの投手が1人ずつ選出されるようになりました。
なお、エンゼルスはアメリカンリーグ西地区です。
サイ・ヤング賞受賞の条件
サイ・ヤング賞の選出方法は、全米野球記者協会所属の記者60人による投票で決まります。
各記者が投手成績などを参考に独自の基準で5人候補を選び、それぞれ1位〜5位まで順位をつけます。
そして、1位は7点、2位は4点、3位は3点、4位は2点、5位は1点が加点され、その合計獲得点の最も高い選手が受賞者となります。
仮に、60人全員が1位に同じ投手を選ぶとすると、7点×60人で最高420点ということですね。
サイ・ヤング賞を獲得するためには、良い成績を残しつつ、どれだけ記者の目に留まる活躍を見せたかが鍵となるでしょう。
これまでの受賞者に日本人はいる?
歴代のサイ・ヤング賞を受賞した投手の中に、日本人選手は今のところいません。
野茂英雄選手や松坂大輔選手でさえ、サイ・ヤング賞は獲得できていないんです。
大谷翔平選手がサイ・ヤング賞を受賞できたら、彼が日本人初となります。
なお、歴代のサイ・ヤング賞を複数受賞している選手は、1位がロジャー・クレメンス(7回)、2位がランディ・ジョンソン(5回)、同率3位がグレック・マダックスとスティーブ・カールトン(4回)です。
まとめ


打者又は投手のどちらか1つだけの活躍でもすごいのに、投打で大活躍の大谷翔平選手は凄すぎますよね。
このまま調子が良い試合が続けば、もしかすると本当にボブ・ギブソンの防御率1.12の記録を破るかもしれませんし、そうなるとサイ・ヤング賞の受賞もあり得ます。
流石に、ずっと無失点というのは難しいと思いますが、各試合2失点くらいに収まれば夢が実現しそうですよね。
投手としても打者としても超一流の大谷翔平選手から、今年も目が離せない日が続きそうです。