エンゼルスの本拠地で、大谷選手がベンチに置いてあるポカリスエットのジャグタンクをポンポンと軽く叩いた後、ポカリスエットのロゴが入ったタオルを指差す姿が、海外で話題となっています。
一方でポカリスエットは、その名前からアメリカでは大変不人気な飲み物なんです。
4月1日から、ポカリスエットを始めとした飲料水を値上げしている大塚製薬。
「経済を回す男」大谷翔平選手の力を借りて、果たしてアメリカ市場で成功することができるのでしょうか。
今回はそのあたりについて、話題となった大谷翔平選手の動画とともに、お伝えします。
大谷翔平が叩いたポカリスエットのジャグが話題に!
こちらの映像は、4月7日のブルージェイズ戦の前に、大谷翔平選手がベンチを通って建物の中へ入っていく様子を捉えたものです。
大谷翔平選手がポカリスエットのジャグタンクをポンポンと叩いてから、タオルに指差し確認して中に入っていくのがわかりますよね。
海外では「なんて幸運なクーラーだ!」と、早速注目を浴びていますし、日本では「ポカリ、ポカリと叩く」とジャグタンクのギャグをつぶやく人までいます。
また、こちらのジャグタンクですが、おそらく特注品と思われます。
ネットで調べてみると、一般販売用は15リットルまでありましたが、画像を見るからにその倍はありそうですよね。
なにはともあれ、大塚製薬の広報担当は嬉しさのあまり発狂していることは間違いないでしょう。
ポカリスエットは海外では不人気
英語でスエットは「汗」
実はポカリスエット、アメリカを始めとした英語圏では、大変不人気な飲み物となっております。
ちょっと残念ですよね。
なぜ不人気なのかというと、名前が原因です。
英語でスエットは「汗」という意味なので、「汗を飲むなんてありえない」という理由から、ポカリスエットは敬遠されてしまっているんです。
カルピスもカルピコに改名している
こちらはダルビッシュ選手のInstagramですが、「カルピス」ではなく「カルピコ」と書いてあります。
一瞬、「まがい物かな?」と思いますよね。でも実は、正真正銘カルピスです。
カルピスを英語で発音すると、「Cow Piss」で「牛のおしっこ」と聞こえるそう。
流石に、牛のおしっことして飲料水が置かれていたら、私達も飲む気しませんよね。売れるはずがありあせん。
それで、英語圏ではカルピコと名前を変えて売っているそうです。
カルピスの広報担当者は、朝日新聞の記者の質問に対し、次のように答えています。
どうやらこのカルピコ、偽物ではないようです。なぜアメリカでは名前を変えて販売しているのでしょうか? カルピスの広報を担当しているアサヒグループホールディングスに話を聞きました。
――アメリカでは「カルピコ」という名前で販売しているのは本当ですか
「本当です」
――なぜ日本と名前が違うんですか
「英語でカルピスと言うと、『cow(カウ)piss(ピス)=牛のおしっこ』と聞こえてしまうということから、『CALPICO』という名前で販売しているんです」
――アメリカだけですか
「カルピスは北米やアジアなど30カ国以上で販売していますが、カルピコとして売っているのは、英語がよく使われる米国、カナダ、インドネシアの3カ国です」
――そもそも、カルピスのネーミングの由来は
「カルシウムの『カル』と、サンスクリット語で〝最上の味〟を意味する〝サルピス〟の『ピス』から生まれました。命名には、音楽家として有名な山田耕筰氏や、サンスクリット語の権威である渡辺海旭氏にも意見を聞いたそうです」
――ダルビッシュ投手の投稿が話題になっていることについては
「海外で活躍している方に飲んでいただけているのは光栄です。これからもカルピスをよろしくお願いします」
withnews(https://withnews.jp/article/f0170203001qq000000000000000W00o10101qq000014631A)
ポカリスエットも改名する?
ポカリスエットの名前の由来ですが、やはりスエットは「汗」の意味のようです。
「ポカリ」は、語感の軽い明るい響きを持つ言葉としてつけたもので、特別な意味はありません。
「スエット」は「汗」の意味で、水分やイオン(電解質)の大切さを訴える意味で、身体から目に見えて失われる「汗」を表しています。
大塚製薬 よくあるご質問 より(https://www.otsuka.co.jp/faq/pocarisweat/01.html)
ただ海外では、「汗を飲むなんてありえない」ということで敬遠されていますので、アメリカ市場に進出するためには、カルピコのように改名する必要があるかもしれませんね。
一部の人達の間では、「オオタニスエット」とすれば売れるのでは?と冗談が飛び交っています。
たぶん「オオタニスエット」はないとは思いますが、私達の9割はポカリスエットを「ポカリ」と略して読んでいますので、特別な意味を持たない方の名前の「ポカリ」として売るのもありですよね。
大塚製薬は4月1日から値上げ
大塚製薬は、ポカリスエットやアミノバリューを始めとした飲料水を、2023年4月1日から値上げしています。
ポカリスエットの500mlペットボトルの値上げは2000年以来、23年ぶりで、定価140円から150円に。
大塚製薬に限らず、ステルス値上げも含めて、日本のほとんどの食品が値上げされているんですけどね。
ステルス値上げとは、販売価格はそのままで容量を減らして販売する、消費者が気づきにくい値上げのこと。
元々ステルスとはレーダーに引っかからない戦闘機を指し、ステルスのように見つかりにくい値上げのため、その名がついた。
まとめ
大谷翔平選手といえば、アクエリアスのCMをやっていましたが、ポカリスエット(大塚製薬)がエンジェルスのスポンサーとしてアメリカ市場へ進出してきたということですね。
ちなみに、エンジェルスの本拠地には、ポカリスエットの他にも、ヤクルトやトヨタが入っています。
『エンゼルスが兜を採用したのはなぜ?値段や重さ、メーカーについても解説』でもお伝えしましたが、大谷翔平選手が少し触れただけで経済効果を発揮するので、数々の企業がエンゼルスのスポンサーとして参入するのがよくわかりますよね。
ポカリスエットやヤクルトが、「経済を回す男」大谷翔平選手の力を借りて、どこまでアメリカ市場で暴れ回ることができるのか注目していきましょう。