楽天グループが財政難に陥り、楽天球団をサイバーエージェントへ売却するのではないかという話が浮上しています。
今のところ週刊誌やSNS上で騒がれているだけで、はっきりとした動きは不明ですが、楽天球団をサイバーエージェントへ売却するとなった時、球団名はどうなるのでしょうか。
また、なぜサイバーエージェントが楽天球団を買収する話しになっているのでしょうか。
今回は、楽天が球団を売却する理由や売却した際の新球団名などについてお伝えします。
楽天球団の売却が浮上した理由
2022年に過去最大の赤字
楽天の球団売却の元ネタは、週刊誌の週刊実話2023年6月15日号です。
週刊誌の話ですので、楽天が球団を売却する話はまだ決定ではなく、単なる可能性に過ぎません。
ただ、なぜ楽天が球団を売却する可能性があるのかについては、知っておいたほうがよいかもしれませんね。
実は、楽天グループは2022年に過去最大の3728億円の最終赤字を出しています。
楽天モバイルに至っては、4928億円の赤字。
そこで、株式会社サイバーエージェントや東急グループなどを引き受け先とする第三者割当増資と新株発行で約3300億円の資金を調達することを決議しました。
ただ、2025年までに返済が必要な社債が9000億円もあり、しかも借入額が限界に来ているんです。
そこで浮上したのが、楽天球団の売却案ということですね。
赤字の原因は携帯電話事業MNO
楽天グループがなぜ巨額の赤字を抱えているかというと、楽天モバイルが完全に足を引っ張っているようです。
そのことについて、堀江貴文さんもツイートしています。
MNOだと自分で回線を開通させないといけないため、莫大なコストがかかるんです。
それが足かせとなってしまっているということですよね。
携帯会社などの通信事業者は主に、MVOとMVNO、MVNEの3つに分けられます。
ここではごくごく簡単に、それらの違いについてお伝えしますね。
MVOは一言でいうと大手キャリア。
NTTドコモ、KDDI(沖縄セルラー電話)、ソフトバンク、楽天の4社のみです。
一方、MVNOは格安SIMを提供している会社です。
イオンモバイルやmineo、NUROモバイルなどたくさんありますよね。
最後のMVNEは、MVOとMVNOの仲介役といった感じです。
NTTコミュニケーションズや日本通信、富士通、丸紅などがあります。
楽天がサイバーエージェントへ売却する理由
楽天がサイバーエージェントへ売却する理由は、2つあります。
1つは、サイバーエージェントが10年以上球界進出を模索しているから。
もう一つが、過去に楽天の三木谷社長がサイバーエージェントの藤田社長を救っているからです。
2000年代初頭、サイバーエージェントは経営難で買収の危機に陥っていました。
そこに手を差し伸べたのが楽天の三木谷社長で、サイバーエージェントの株を10%(約10億円)買い取ったんです。
楽天とサイバーエージェントは資本業務提携なども行っていて友好関係にあるため、楽天が球団を売却した際は、サイバーエージェントが買収するのではないかと言われています。
株式会社サイバーエージェントとはどんな会社?
サイバーエージェントの沿革
新球団名などを話す前に、少し株式会社サイバーエージェントとはどんな会社なのかお話しておきましょう。
サイバーエージェントは、1998年にインターネット関連事業(IT企業)として創業し、代表取締役社長は藤田晋さんです。
おおよその沿革は以下のとおり。
- 2000年3月に東証マザーズに上場したものの経営難に陥り、楽天の三木谷社長に助けられる。
- それがきっかけで立て直し、2004年に黒字化達成。Abema(アメーバブログ)もこの時期にサービスを開始。
- Amebaは、ブログの他に音楽配信サービスや動画配信サービス、仮想空間アバターサービス、モバイル事業などを行う。
- 2009年にAmebaが黒字化したのをきっかけに、メディア企業へ転換。ソーシャル事業にも参入。
- 2015年にはテレビ朝日と共に出資して株式会社AbemaTVを設立し、2016年4月に開局。
サイバーエージェントの事業は主に7つ
サイバーエージェントは数々の事業を行っていますが、大きく分けると7つの事業に分類されます。
- メディア
Ameba、ABEMA、タップルなど - インターネット広告
- ソーシャルゲーム
グランブルーファンタジー、ウマ娘プリティーダービー、戦国炎舞-KIZNA-など - エンタメテック
オンラインライブ、映画・ドラマ制作、・アニメ制作など - AI Lab
- DX推進事業
- その他新規事業
プログラミングスクール、新R25など
もし、サイバーエージェントが楽天から球団を買収したとすると、新たに日本プロ野球団事業が加わるということですよね。
AmebaとABEMAの違いについて
AmebaとABEMAの違いについて、藤田晋社長は2016年4月16日の自身のブログで以下のように答えています。
「AbemaTVは、なぜAmebaTVじゃないんですか?」
と何回も聞かれるのですが、正直言って、半分くらい後悔しています。
全く新しいものを創るつもりだったので、10年以上やってきたAmebaではなく新しさがほしたかったことと、Amebaの延長であることも伝えたかったことで、あと口コミ効果も狙って、キャラクターのAbemaくんの名前を使いました。
しかし、覚えにくい、発音しにくい、間違えやすいの3点セットで、正直自分でもたまに言い間違えてます。
でも昨日から全国CMも始まり、もう後戻りできません。
それをも乗り越えて圧倒的なものにしてしまえば覚えにくさは関係ないはず。
もともとそこがゴールです。
関係者のみなさん、ハードルをあげてしまってごめんなさい。。
渋谷ではたらく社長のアメブロより(https://ameblo.jp/shibuya/entry-12149511518.html)
新球団名は「東北サイバーゴールデンホース」か?
ウマ娘プリティーダービーが大ヒット
サイバーエージェントが関わっているソーシャルゲームはどれも人気ですが、中でもウマ娘プリティーダービーが大ヒット。
KONAMIとの訴訟云々はさておき、ウマ娘の印象が強いことから、「イーグルス」ではなく「ホース」に変わる可能性も無きにしもあらず。
しかもちゃんと、既にチアリーダーいますよ。
というのは冗談で、楽天球団が売却されても、たぶんチアリーダーの東北楽天ゴールデンエンジェルスは名前を変えて残ると思います。
球団名に作品名は原則使えない
ウマ娘が流行ったことにより、SNS上では、楽天が球団を売却したら新球団名は「ウマ娘イーグルス」と囁かれていますが、可能性としては低いと思われます。
また、週刊実話には「ABEMAゴールデンイーグルスでほぼ決まり」と書かれていますが、これは…どうでしょうね。
というのも、日本プロ野球の球団名を決める際のガイドラインがあり、商標権や著作権を侵害するような名前は使えない事となっているから。
そもそも、ウマ娘プリティーダービーは株式会社Cygamesが運営していますし、ABEMAは株式会社AbemaTVが運営しているといった感じで、他の会社も関わっていますよね。
一方で、サイバーエージェントが直接運営するのではなく、株式会社ABEMA野球団というように新たに球団を運営するための会社を設立すれば、「ABEMAゴールデンイーグルス」はあり得るかもしれません。
ただ、今のところは「東北サイバーゴールデンホース」が妥当かなと思いますが、あなたはどう考えますか。
新監督に大魔神佐々木が浮上した理由
仮に、楽天がサイバーエージェントに球団を売却したとすると、その新監督には大魔神の異名を持つ元投手の佐々木主浩の名前が上がっています。
その理由について考察していきましょう。
まず、佐々木主浩さんは、現役時代に横浜ベイスターズとMLBのマリナーズで主にクローザーとして活躍されました。
そして現在は、野球解説者や野球評論家として活動されていますので、今後どこかの球団の監督を務める可能性は十分に考えられますよね。
ただ、横浜ベイスターズやマリナーズといった、東北とは無縁の球団に所属していただけに、なぜ佐々木主浩さんが新監督として名前が上がっているのでしょうか。
その理由は主に2つ。
まず1つが、生まれが宮城県仙台市だから。
そしてもう一つが、馬主だから。
佐々木主浩さんは30頭以上もの馬を所有しているんですよ。
それで、ウマ娘と関係しているということで名前が浮上したんですが、まぁネタでしょう。
佐々木主浩さんの出身が宮城県仙台市のため、楽天に変わる新球団が誕生した際、佐々木さんが新監督を務める可能性はゼロではなさそうですよね。
まとめ
財政難が原因で楽天が球団を売却する可能性についてお伝えしました。
もし楽天が球団を売却するとなった場合、買い手はサイバーエージェントの可能性は十分に考えられますよね。
過去に、サイバーエージェントの藤田社長は楽天の三木谷社長に助けられた経緯があるので、今度はサイバーエージェントが手を差し伸べるといった形でしょう。
もし新球団誕生となった場合、おそらく「ウマ娘」などの商標名が使われる見込みは少ないと思われます。
「ABEAM」については、元々サイバーエージェントがテレビ朝日と共同で株式会社AbemaTVを設立していることもあり、株式会社ABEMA野球団のように新たに球団の会社を作ればあり得るかもしれません。
新監督についても、佐々木主浩さんの可能性もなくはないと思いますが、共通点だけでの起用というのはちょっと無理があるような気がしますよね。
本当に楽天が球団を売却するかどうかはわかりませんが、もしそうなった場合、どのような球団誕生するのか楽しみに見守っていきましょう。