自民党女性局のフランス研修が、まるで観光旅行ではないかと物議を醸しています。
議員の海外研修はよくあることですが、Twitter(X)に投稿した写真が研修とは関係のない楽しそうなものだったことと、子どもが映っていたことがよくありませんでしたね。
そして、研修のメンバーは38人のはずなのに、集合写真に映っている人数は31人と7人足りず、実は子連れの家族旅行が目的だったのではないかと噂になっています。
そこで今回は、自民党女性局のフランス研修の目的が当初家族旅行だった可能性について解説していきます。
『自民党除籍よくフランス研修の日程と費用解説!税金は使った?』でもお伝えしたとおり、週刊誌のFLASHが日程の書かれた研修資料をリークしました。
その日程を見ると、3泊5日のうち、研修時間はたったの6時間。ほとんどがグルメやショッピングだったんです。
やはりこの記事に記載した通り、子連れの家族旅行(観光旅行)が目的でついでに研修を少し差し込んだようですね。
詳しい日程については、以下の記事をご覧ください。
自民党女性局フランス研修の目的
【自民党女性局海外研修について】
— 松川るい =自民党= (@Matsukawa_Rui) July 30, 2023
今回の女性局海外研修について、様々なコメント(誤情報も一部あります)をいただいておりますので、ご説明させていただきます。
※長文になりますので、画像にまとめさせていただきました。 pic.twitter.com/bnYwUwCVQ9
5年に1度の研修
自民党女性局の研修の目的について、松川るい議員がTwitterで説明していますので、そちらを参考にお話します。
まず、自民党女性局の研修はおおよそ5年に1度行われ、今回が研修を行う年でした。
対象となる参加者は全国の自民党女性局で、地方議員を中心に海外研修を行い、今後の政策や活動に活かすというのが目的です。
研修は机上でいいのではないかという話もありますが、やはり現地視察して肌で感じないとわからない部分もあるので、海外研修自体を否定することはナンセンス。
海外研修を行う分、国のためにしっかりと政策を行っているかどうかを、私達は見るべきですよね。
なお、『自民党女性局仏研修の日程と費用解説!税金は使った?』でもお話したとおり、今回の自民党女性局のフランス研修にかかる費用は、自費及び党費で賄ったようです。
今回のフランス研修の目的
自民党女性局とは、女性目線での子育てや介護、福祉、働く女性などの問題についての政策や活動をメインとしている自民党内の組織です。
(他にも、青年局や行政改革推進本部など計7個の組織があります。)
松川るい議員の報告では、自民党女性局がフランス研修へ行った目的は、主に女性政治家の活躍、子育て支援と少子化対策のようですね。
どのような日程で研修が行われたのかについては、『自民党女性局仏研修の日程と費用解説!税金は使った?』で解説していますので、合わせて確認しておきましょう。
自民党女性局のフランス研修のメンバー
自民党女性局の公式ホームページを見ると、自民党女性局のメンバーは松川るい議員や今井絵理子議員をはじめ、36人の国会議員のが載っていますよね。
自民党女性局には、このメンバーに加えて地方議員がいます。(人数は不明)
松川るい議員のTwitterによると、今回のフランス研修へ参加した38人のうち、国会議員が4人で他34人は地方議員と民間人でした。
38人も本当に必要だったのか、大人数で押しかけて迷惑ではなかったのかなど、人数についても物議を醸しています。
集合写真に映っている研修メンバーは31人だけ
いつも7人足りないのはなぜ?
Twitterに投稿されていた集合写真の議員のメンバーを確認すると、どれも最大で31人までしか映っていないことがわかります。
7人はどこへ消えたのでしょうか。
松川るい議員のTwitter報告で気になるのが、国会議員が4人で地方議員と民間人が34人という点。
議員の海外視察に民間人が入っているんですよ。
そのうちの1人は松川るい議員の次女でもう1人は別の議員のお子さんということが、各メディアの取材で分かっています。
何か事情があったのかもしれませんが、議員の海外視察に子連れで家族を同伴させるのはどうなんでしょうか。
「家族同伴の何が問題なの?」と思うかもしれませんが、いくら自腹とはいえ、普通、仕事の出張の時に家族を同伴なんてさせませんよね。
民間企業だったら許されないことです。
松川るい議員は、自分の子どもを同伴させた理由について、以下のように弁解しています。
今般の幼児教育や少子化対策についての意見交換などを目的とした研修については、育児中で預けることが困難な子どもがいる女性議員の参加も可能となるように、子どもの参加も認めることとしました。
なお、研修の経費については、全額自己負担としています
Smart FLASH(https://smart-flash.jp/sociopolitics/246496/1/1/)
家族旅行から視察に発展した可能性も
子ども2人を含めた7人は、全員民間人だった可能性があります。
それももしかしたら、残り5人は子どもではなく配偶者かもしれません。
5人は通訳者という可能性もありますが、研修には外交官など大使館の関係者も同行していたそうですので、その線は薄いと思われます。
それで、これはFLASHなどの週刊雑誌等の情報なので100%正しいというわけではありませんが、今回の自民党女性局のフランス研修が、元々は家族旅行が目的だったのではないかということです。
- 研修企画者(松川るい議員?)が子どもの夏休み中にフランス旅行の計画を立てる
- 自民党女性局の海外視察と一緒にして経費を安くしようと考える
- 自分の子どもを連れて行くので他の議員も家族同伴OKにする
- 党費を使ってのフランス旅行を女性局で募ったら38人も集まってしまった
- そのうち7人は民間人で参加議員の子どもや配偶者の可能性
ただしこれはあくまで推測のため、真相は研修を企画した人にしかわかりません。
FLASHがリークした日程を見ると、観光を目的としていることがよくわかります。
そのため、家族旅行から研修に発展した説はあながち間違っていないでしょう。
詳しい日程については、下記の記事をご覧ください。
研修レポートの提出はあるのか
レポートを作成したとしても閲覧は自民党内部だけ
Twitterなどを見ていると、研修に参加したからにはその内容をレポートにまとめて見せてほしいという意見が多々あります。
しかし残念ながら、海外視察に参加した議員がレポートを公開することはないでしょう。
そもそもレポートなどの書類を作るのかどうかわかりませんが、作ったとしても公文書になるはずですので、自民党内部で供覧するだけに留まると考えられます。
大事なのは法案等を提出できるかどうか
私達が求めるべきことは、研修の内容を明らかにすることではありません。
研修で学んだことをしっかりと政策に活かし、法案などを提出できるかどうかです。
今回の自民党女性局のフランス研修の目的は、先程もお伝えしたとおり女性政治家の活躍と子育て支援、少子化対策。
そのため、フランス研修で学んだ少子化対策や女性目線での子育て等を次期国会で提出できるかどうかが鍵となります。
提出できなければ、フランス研修が無意味でただの家族旅行だったということになりますよね。
まとめ
自民党女性局のフランス研修の目的が、実は家族旅行ありきだったのではないかということについてお伝えしました。
国会議員4人+地方議員と民間人34人の合計38人のメンバーでの視察だったんですが、そもそも人数多すぎです。
私は10年間公務員をしていた経験がありますが、例えば東日本大震災の被災地視察の時は、他の自治体職員や大学教授と一緒に5人くらいで行きました。
その時はもちろん、家族なんて同伴していません。
自民党女性局のフランス研修のメンバーに民間人(家族)がいること自体驚きですが、それも7人もいるなんて、子連れ家族旅行や観光旅行などと揶揄されてもおかしくないですよね。
まぁ、やってしまったものは元に戻せないので、次期国会の時にフランス研修で学んだことをしっかりとアウトプットできるかどうかが鍵となりそうです。