弱者男性の姫とは、リアルの女性に奥手な男性(とりわけヲタクなど)から人気のある推しの女性のことを指します。
最近では、お天気キャスターの人気投票でNo.1を獲得した檜山沙耶さんが、弱者男性の姫と呼ばれていますよね。
少し前だと、中川翔子さんも弱者男性の姫といえるのではないでしょうか。
『檜山沙耶が彼氏報告!西岡良仁との結婚間近?漫画の帯にコメントも』でもお話しましたが、その檜山沙耶さんに熱愛が発覚し、弱者男性の姫というワードがトレンド入りするにまで発展しました。
一方で、檜山沙耶さんのファンの多くは、まるで自分が失恋してしまったかのように悲しんだり、あるいは怒ってアンチになったりする人が続出。
なぜ人は、自分の推しに恋人ができたり結婚したりすると辛い気持ちになるのでしょうか。
そこで今回は、弱者男性の姫とは何かを解説しつつ、失恋して辛いときはどうするべきなのかについてお伝えします。
弱者男性の姫とは?
推しの女性を指す言葉
冒頭でもお伝えしたとおり、弱者男性の姫とは現実の女性に奥手な男性から人気のある推しの女性のことを意味します。
職業で言えば、アイドルやモデル、タレント、キャスターなどがそれに当たるでしょう。
リアルの女性が苦手な男性たちは、画面越しに姫を見ているため、二次元に近い形で抵抗なく親近感を得ることができるんです。
それどころか、ほとんど会わないにもかかわらず、弱者男性は姫にガチ恋することさえあるようですよ。
弱者男性の姫の末路
弱者男性の姫は、最近だとお天気キャスターの檜山沙耶さんやタレントの中川翔子さんがそうですよね。
檜山沙耶さんに彼氏がいることが分かった時、彼女にガチ恋していた多くのファンの人達が離れていきました。
しかもそれだけでなく、ウェザーニュースの株価が下がったり、YouTubeにアップされている彼女の切り抜き動画の視聴回数が低下したりもしたんです。
とても残念なことに、檜山沙耶さんを祝福する声がある一方で、誹謗中傷のようなコメントもあったとか。
中川翔子さんが結婚報告した時もそうで、彼女のYouTubeやTwitterなどのSNSのフォロワー数が激減したり、酷いものだと爆破予告まで届くという警察沙汰にまで発展しました。
弱者男性たちに愛された姫は、ファンだった大半の男性がアンチに寝返るということが起きてしまうんです。
弱者男性の姫にも非があるにはある
姫に彼氏がいることが分かったり、結婚報告があったとき、彼女たちを祝福することなく非難する弱者男性は最低最悪です。
そういう前提の元、あえて弱者男性の肩を持つのであれば、弱者男性の味方だと思わせていた姫にも少しは非があるのではないでしょうか。
例えば檜山沙耶さんの場合、度々、自分は男性が苦手なヲタクであることを主張し、多くの弱者男性を味方につけたというように捉えることもできます。
彼女が意識してやっていたかどうかはわかりませんが、少なくとも弱者男性の目にはそのように映っていたことでしょう。
そして、自分たちよりも強く格上な男性の彼氏がいることを知った弱者男性たちが、ショックを受けるのは当然のこと。
結果的に、弱者男性の姫は弱者男性たちの心を弄ぶ(もてあそぶ)形になってしまったんです。
そもそも弱者男性とは何?
弱者男性とは、簡単に言うとキモくてお金のない独身のヲタク気質な男性のことで、2010年代に誕生したインターネットスラング(ネット上の俗語)です。
『最近の弱者男性5つの特徴!なぜ画面越しの人にガチ恋するのか』でお話したとおり、弱者男性の特徴は主に5つあります。
弱者男性の詳しい内容はそちらの記事にまとめてありますので、合わせてご覧ください。
弱者男性の姫の恋愛発覚や結婚報告が辛いのはなぜ?
脳は現実と仮想の恋愛を区別できない
弱者男性に限らず、男性も女性も、多くの人達が画面越しの有名人などに恋をしてしまうのはなぜでしょうか。
その理由の一つに、脳は現実と仮想の区別ができないということが挙げられます。
例えば、夢を見ているとき、それが現実かどうか区別できていませんよね。
映画やテレビを見ている時もそう。自分がその中にいるような感覚になることがあるじゃないですか。
最近では、VRを使ってホラーゲームをしている人に、少しちょっかいを出しただけでメチャクチャビビるなんていう動画が、YouTubeにアップされていたりします。
ゲームだと分かっているはずでも、目に見えているものが現実なのかどうか判断できていないために、そのようなことが起きるんです。
特に、弱者男性の姫のように、恋愛対象として見ている相手にのめり込んでいるのなら、なおさら現実と仮想の区別ができないことでしょう。
私達は、画面越しの人に手が届くことがないと分かっているにもかかわらず、あたかも実際に会っているような感覚に陥ってしまうため、推しの相手に熱愛発覚や結婚報告があったりすると、急激に距離が離れるように感じてしまいます。
現実的には、たいして距離は変わっていないんですけどね。
脳は狩猟時代から進化していないという定説がある
私達の脳は、狩猟時代(原始時代)の頃からほとんど変わっていないという説があります。
狩猟時代には、テレビやバーチャルなどなかったはずですよね。
目に見えているもの全てが現実。その中で採取をしたり狩りをしたりしていました。
また、その時代は集落など特定の集団の中に住んでいたため、恋愛対象者が離れ離れになるということは、ほとんどなかったんです。
現代はどうでしょうか。
恋愛対象が遠くの地へ引っ越すことがありますし、そもそも画面越しで一度も会ったことがない人に恋愛感情を抱くこともあります。
推しの恋愛発覚を知ると、自分の恋人になるわけがないと分かっているのに急に虚しくなるのは、脳が昔から進化しておらず、恋愛対象者と距離を取ることに慣れていないからなんです。
推しロスで胸に穴が空いた感じになる
推しの恋愛発覚や結婚報道を聞くと、「これまで応援してきたのは何だったのか」と虚無感を覚えます。
中には、自分のことを惨めに感じる人もいるのではないでしょうか。
急に目の前から目標が消えた感覚になり、今まで燃え上がっていたモチベーションが一気に冷めてしまう。
そして、生きがいを奪い取られたように思えて辛くなるんです。
自分と同じレベルだと思い込んでいた人が格上に感じる
今まで自分と同じ目線だと思っていた推しの人との距離が、急に遠く感じるだけではなく、格上に思えることがあるようですね。
それもそのはず、自分はあまり恋愛を経験したことがないのに、相手は一歩先を進むわけですから。
今までファンだった人がアンチに寝返るのは、これが一番の理由でしょう。
なんとかして自分のレベルに留めておきたくて、相手の足を引っ張るような言動を起こすんです。
でもこれも、現実的ではないですよね。
推しと自分が同じレベルだと錯覚していたのが、そもそもの間違いだったんです。
いつの間にか時間だけが過ぎていることに気づく
推しの恋愛が発覚すると、自分は昔から何も変わっていないことに気づいて焦る事があるかもしれません。
相手は確実に未来に向かって進んでいる(ように見える)のに、自分は何一つ成し遂げていない。
それどころか、どんどん年を取っているというような、今までが夢だあったかのような感覚になり、急に現実を直視することになります。
相手は相手、自分は自分という考え方が非常に大切なんですが、どうしても自分が置いてけぼりを喰らっているような気持ちになることがありますよね。
そうなると、なんだか辛くなってしまうんです。
失恋して苦しい時の対処法
推しの人(弱者男性の姫など)に恋人ができたり、好きな人にフラレて辛かったりした時、何をしたら良いか分からずやり場のない気持ちになりますよね。
これは、弱者男性だからということではなく、男性も女性もほとんどの人が辛く悲しい気持ちになります。
そういうときは、新しく別の人を好きになって、その人と楽しい時間を過ごすことを目指すと良いです。
とはいえ、前の推しの人や好きだった人は、心のどこかに残っているかもしれません。
それはそれで残しておいてOK。
私達はそう簡単に記憶を消すことはできませんし、ましてや恋愛という感情が激しく動くものはいつまで経っても覚えているもの。
昔の恋愛と今の恋愛を、自分の心の中で共存させて生きていき、時間が解決してくれるのを待つのが良いのではないでしょうか。
まとめ
「推しは推せる時に推せ」という言葉があります。
弱者男性の姫はあくまでも推しであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
自分は一人のファンであることを、もっと自覚しないといけませんよね。
そして、推しに恋人がいるとわかったときは、そのまま応援するかスッと離れるかのどちらかです。
アンチに寝返って誹謗中傷するのはもってのほか。
そんなんだから、弱者男性という変な枠組みの言葉が流行ってしまうんですよ。
推しは推せる時に推し、その人と距離を感じたのであれば、また新たに別の人のファンになったり好きになったりして楽しめば良いのではないでしょうか。
以前の恋愛の記憶を消すことは難しいので、前と今の恋愛感情を自分の中に共存させることが大切です。