10月11日の「イスラエル「総攻撃に移行する」“天井のない監獄”の現状は?」という中東情勢の解説番組に、TBSがジャーナリストの重信メイ(しげのぶ めい)氏を起用したことにより、駐日イスラエル大使が激怒しました。
SNS上では、「これは国際問題に発展してもおかしくない」という意見が出るほどの騒ぎに。
しかしなぜ、駐日イスラエル大使は激怒したのでしょうか。
これは、重信メイ氏が直接原因というわけではないんですが、彼女の母親であり日本赤軍の最高幹部だった重信房子(しげのぶ ふさこ)氏に原因があります。
日本赤軍と聞くと、「病院かな?献血かな?それとも支援かな?」と思うかもしれませんが、全く違います。
それは日本赤十字社で日本赤軍ではありませんよ。
そこで今回は、TBSがジャーナリスト重信メイを解説員に起用したことに対して駐日イスラエル大使が激怒している件について、日本赤軍とは何なのかも含めて解説していきます。
TBSが重信メイ起用でイスラエル大使激怒
問題となっているTBSの元動画
本編が1時間2分の動画のため、所々カットしながら重信メイ氏のコメントを一部だけピックアップしましたが、いかがでしょうか。
完全にイスラエルよりもパレスチナよりの発言をしていますよね。
むしろ、パレスチナが今やっていることを肯定し、応援しているようにも見えます。
もちろん、これも一つの意見として大事なことかもしれませんが、このTBSの番組を見た駐日イスラエル大使が激怒したんです。
パレスチナは、イスラエルの建国(1948年)を認めず、互いに対立する立場にある。
つまり、両者は仲が悪いということ。
駐日イスラエル大使が激怒
【TBSで重信房子の娘起用に怒り】TBSが中東情勢解説に重信房子の娘で重信メイを起用したことに、ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使「これは何だ?彼女の母親は50年前にベン・グリオン国際空港でイスラエル人を暗殺してる。日本のテレビはこれでいいのか?」 pic.twitter.com/EVav9ggged
— Mi2 (@mi2_yes) October 13, 2023
駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘン氏が、日本外国特派員協会の記者会見でTBSの番組をプリントアウトしたものを見せながら、怒りをあらわにしました。
その時のコメントがこちらです。
私が尊敬するTBSのニュースで、50年前にイスラエル人を殺害した、重信の娘にインタビューしているのを見た。
重信の娘は、日本のテレビでコメンテーターをしていた。これは何だ?
日本へのメッセージは何なのだろうか?市民を暗殺しても構わない、ということだ。
今週イスラエルで、そして50年前にベングリオン空港で、罪のない人々を暗殺しても構わない、ということだ。
ぞっとすることだし、こんなものを見てしまったことをとても残念に思う。
日本という国は、リベラルな価値観、民主主義、人権、そして自国民を守り抜くという、イスラエルの側に立つべきだ。
このような殺人者やテロリストの一族が、私たちやすべての人間の価値観に対して発言する場を与えることを許すべきではない。
JCASTニュース(https://www.j-cast.com/2023/10/13470795.html)
なぜイスラエル大使は激怒しているのか?
テルアビブ空港乱射事件・ロッド空港の虐殺
重信房子 日本赤軍
— 魚の目(技術と経済と政治) (@Minidgp) October 13, 2023
イスラエル 無差別 銃撃テロリスト pic.twitter.com/1woxWz1Naq
TBSが重信メイ氏を起用したことが、なぜ問題なのか。
それは、彼女の母親である重信房子氏が左翼派国際テロ組織の日本赤軍の最高幹部であり、日本赤軍はイスラエルにあるテルアビブ・ロッド空港(現ベン・グリオン国際空港)でイスラエル人を虐殺したからです。
1972年に起きたこの事件では、日本赤軍の日本人3人が銃を乱射し、プエルトリコ人やイスラエル人を含む計24人が死亡、76人が重軽傷を負っています。
重信房子氏は直接手を下していないものの、テロリストの最高幹部であったため殺人犯と同じ扱いということですね。
テロリストの娘はテロリストかというと違いますが、重信メイ氏は母親の意思を多少なりとも引き継いでいるもの。
実際に彼女はパレスチナがやっていることを肯定するようなコメントをしていることもあり、駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘン氏は激怒したんです。
重信メイの父親はパレスチナ人
更に追い打ちをかけるかのごとく、重信メイ氏の父親はパレスチナ人です。
それで重信メイ氏はパレスチナよりの発言をしているのかぁと納得ですが、TBSはこのような人を中東情勢のコメンテーターに呼ぶべきではありませんでしたよね。
もっと公平な立場の人をコメンテーターにするべきだったのではないでしょうか。
重信メイ氏に何か罪があるわけではなく、他のニュースでのコメンテーターなら問題にならなかったかもしれませんが、繊細でピリついている中東情勢なだけに、今回のTBSの番組が駐日イスラエル大使の逆鱗に触れたようです。
日本赤軍は今でも国際手配中
日本赤軍最高幹部の重信房子氏は、2000年11月に大阪に潜伏しているのが見つかって逮捕されました。
そして2020年5月28日に出所しています。
他の日本赤軍のメンバーはというと、まだ7人捕まっておらず、どこかに潜伏中。
日本赤軍は昭和の随分昔のテロ組織ですが、未だに捕まっていない人がまだ7人もいるんです。
実は日本でもTBSの闇が話題になっている
駐日イスラエル大使は、テロ組織の娘でパレスチナよりの人をコメンテーターにするとは何事だと激怒していますが、実はこのことが問題になるのとほぼ同時に、Twitter(X)上ではTBSの闇について色々と投稿されていました。
テレビ局内に左翼派やテロ組織に関わっている人がいるのではないかという噂も。
なににしても、今回のTBSの人選は明らかにミスですよね。
TBSはこの件についてどうやって責任を取るつもりなんでしょうか。
国際問題に発展しないことを祈りましょう。
まとめ
TBSが重信メイ氏を起用したことに対してイスラエル大使が激怒している理由を、日本赤軍の情報も含めてお伝えしました。
過去に、重信メイ氏の母親率いる日本赤軍がイスラエル人を虐殺しており、しかも彼女の父親がパレスチナ人であるため、駐日イスラエル大使が激怒するのは当たり前ですよね。
重信メイ氏が直接悪いわけではないんですが、緊張状態にある中東情勢のコメンテーターに彼女を呼ぶべきではありませんでした。
これがもし国際問題に発展すれば、岸田総理のバラマキ政策だけでは収拾がつかなくなるでしょう。
『増税メガネの聞く力とは何?悪口は聞いても国民の声は無視』でもお伝えしましたが、支持率が低迷している岸田政権。
TBSのこの番組が原因で国際問題に発展しようなら、さらに支持率が低下することが目に見えていますよね。
もしかすると、日本も戦争に巻き込まれるということもあり得るかもしれません。