本物そっくりのAIアイドルやAIコスプレイヤーが話題となっている今日この頃。
ついに、AIのタレント事務所まで設立されました。
ER`A`ROR-projectという名前のAIタレント事務所ですが、その事務所は一体どのような活動を行っているのでしょうか。
また、AIがアイドルやコスプレイヤーなどのタレントとして活躍する際の長所と短所も気になるところですよね。
そこで今回は、AIタレント事務所がどのような活動を行っていくのかを考察するとともに、今後のAIアイドルの需要などについて話をしていきます。
AIアイドルのタレント事務所とは
クリエイターの販路拡大の仲介役
AIアイドルタレント事務所の役割としては、今の所、クリエイターの販路拡大のお手伝いのような形になっています。
今後、AI産業が盛んになっていくと思われますが、クリエイターが一人でAIアイドルを作成し、それを商品化して販売するのは、かなりの労力を必要としますよね。
そこで、AIタレント事務所であるER`A`ROR-projectは、クリエイターがAIアイドルの作成に集中できるよう、キャラクター設定や商品化などを仲介役のような形で行うということです。
クリエイター発掘のイベント開催
ER`A`ROR-projectでは、「第1回ERAROR際」というイベントを行いました。
ルールなどについては画像のとおりで、既に終わっているイベントではありますが、AIアイドルを広めるため、そしてクリエイター発掘のために行われたものです。
こちらのイベントに参加したクリエイターの人たちと一緒に仕事をやるかどうかは不明ですが、もしかすると、今後もまた似たようなイベントを行うかもしれませんね。
PixivやTap Novelなどに似たサービスか?
ER`A`ROR-projectは今のところ、「第1回ERAROR際」しかイベントを行っていないため、正直なところ、今後どのようなサービスを展開していくかは不明です。
今考えられるのが、Tap NovelやWorld Makerのような作品コンテスト、Pixivのようなゲームキャラなどのコンテストを開催していくことくらいでしょうか。
そしてゆくゆくは、アニメーターや声優などとタッグを組んで、本格的にAIアイドルとして活動していくと考えられます。
AIアイドルの長所と短所
AIアイドルの長所
AIアイドルの長所と短所について考えいてきます。
まず一番の長所ですが、なんといっても、AIを一度作ってしまえば365日不眠不休でタレント活動ができるという点ですよね。
他にも、以下の点が挙げられます。
- 24時間365日活動可能
- 日本語や英語以外にも様々な言語が話せる
- 人間では難しいポージングなどができる
- 実写では難しいアングルでの撮影ができる
- より多くの男性の欲求を満たせる
- AIの制作費が人を雇う費用より安い
など
AIアイドルの欠点
- 握手会やコンサートなどに参加できずにキャラクターを眺めるだけ
- 似通った顔や体格で差別化が難しい
- 大量生産可能で競争が激しい
- 人間関係が希薄になる可能性がある
といった感じでしょうか。
AIアイドルの欠点は、一言でいうとリアルではないので会うことができないという点ですよね。
もしかすると、今後仮想空間の発達によって映像を五感全てで感じ取ることができるようになれば、握手会のようにAIアイドルに触れるようなこともできるかもしれませんが、今のところはただ眺めるだけになりそうです。
また、AIタレント事務所としては、Pixivなどの既存のサービスといかに差別化できるかが課題となることでしょう。
現状AIに求められているもの
今、AIアイドルに求められているものは、AIアイドルの作り方ではないでしょうか。
AIアイドルを自分で作ることができれば、自分好みのキャラクターを作成できますよね。
そしてそれを、Kindleなどへ出版してお金を稼ぐことも可能なんです。
ただ、AIアイドルを作るためには、基本的にプログラミングなどの言語を学ぶ必要があります。
「基本的に」といったのは、実は言語を学んでいない素人でもAIアイドルを作ることが一応可能ではあるからです。
今の所は、AIアイドルアイドルヲタクとしての需要というよりも、AIアイドルを素人でも作れるツールの方に需要があるようです。
素人でも作れるAIアイドルの画像ツール
素人でもAIアイドルを作ることができるツールがいくつかありますが、その中でも「Stable Diffusion」が有名です。
Stable Diffusionは、作りたい画像の特徴を文字入力するだけで、ハイクオリティなAIアイドルを作成することができるツール。
ただ、文字入力する時にかなり細かく入力しないといけなく、呪文とまで言われている部分が欠点なんですよね。
Stable Diffusionを使ったAIアイドルの作成方法で、わかりやすいサイトを見つけたので、リンクを貼っておきます。
興味がある場合は、こちらをクリックしてください。(外部サイトに飛びます。)
AIアイドルはここまで進化している
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静止画ではなく、動くAIアイドルがついに登場!
これは、もしかするとAIアイドルをただ眺めるだけではなく、目の前に現れる日がそう遠くないかもしれませんよね。
あとは、VRやメタバースなどの仮想空間がどこまで発展するかといったところでしょうか。
仮想空間がより現実に近い状態となれば、生身のアイドルよりも、AIのアイドルの需要が高まることも十分考えられます。
すると、AIタレント事務所の仕事も一気に増えそうですよね。
まとめ
現段階では、AIタレント事務所がPixivやTap Novelなど他のサービスと差別化するのは少し難しいような気がします。
作ったAIアイドルは、AIタレント事務所を通さずとも、自分でTwitterやYouTube、TikTokなどのSNSに投稿してPRすることができますし、Kindleなどへ出版することも可能ですから。
それに、今のAIアイドルだと、顔や表情、体格等がどうしても似通ってしまって個性を出しづらい状況です。
ただこれが、仮想空間が発展して、誰でもリアルな体験ができるようになれば話は変わってきますよね。
しかも、AIアイドル一人ひとりが違う性格で個性が生まれたり、会話できたりするようになれば、なおのこと。
今はただ単に眺めるだけになっているAIアイドルですが、今後、AIアイドルの存在が当たり前となり、AIタレント事務所も複数できるということになるかもしれません。
現在AI産業は急速に発展していますので、今後も注目していきましょう。