バレンシアガとは、パリに本社を構えるスペイン発祥のラグジュアリーファッションブランドです。
そのバレンシアガの服を着たハリーポッターのキャラクターたちが話している動画が、少し不気味で面白いと話題に。
動画の製作者は、ハリーポッターの関係者かと思ったらそうではなく、バレンシアガの関係者でもありません。
ではどこかというと、Demonflyingfoxというところです。
どうやってその動画を作ったのかDemonflyingfoxが公開していましたので、今回は、ハリーポッターとバレンシアガのコラボ動画について、その作り方も含めてお伝えします。
ハリーポッターとバレンシアガのコラボ動画
AIグラビアアイドルなど、生成AIによる画像制作が流行っているなか、映画ハリーポッターとバレンシアガは動画でしかも音声付き。
「作るのに結構な時間がかかりそうだよな」と、私達は普通そう思いますが、実はそこまで手の混んだことをしていないようです。
そして、私達でも簡単に作れてしまうとのこと。
ということで、ハリーポッターとバレンシアガのコラボ動画の作り方を解説します。
ハリーポッターとバレンシアガの動画の作り方
①ChatGPTでキャラクターを設定
まずはじめに、何でも答えてくれる人工知能チャットのChatGPTでキャラクターを設定します。
Demonflyingfoxでは、次のように設定しています。
- ハリーポッターの人気キャラクター10人は誰か質問する
- 経歴20年のバレンシアガデザイナーとして90年代スタイルでデザインしてと命令する
すると、ChatGPTが各キャラクターに似合うコーディネートを書いてくれます。
②midjourneyで画像生成する
続いて、テキストの説明文から画像を生成する人工知能midjourneyを使います。
midjourneyに、先程ChatGPTで出力したコーディネートをコピー&ペーストすると、バレンシアガの服を着たハリーポッターのキャラクターが出来上がります。
③ElevenLabsに音声をアップロードする
ElevenLabsは、アップロードされた音声を分析して、同じ音声でテキストを読み上げるプログラムです。
ハリーポッターに出演していた俳優たちの動画などから音声をダウンロードし、それをElevenLabsへアップロードします。
そこへテキストを入力すると、その俳優の声でテキストを読み上げてくれるんです。
④D-IDで画像と音声をつなげる
ここまでで、バレンシアガの服を着たハリーポッターのキャラクター画像と音声は出来上がっているので、今度はD-IDを使い、これらをつなぎ合わせる作業を行います。
こうすることで、画像をアニメーション化でき、音声に合わせて顔が動くようになるんです。
⑤動画編集ソフトで仕上げる
④までで各キャラクターのアニメーションが出来上がっているので、最後は動画編集ソフトでそれらをつなぎ合わせて完成です。
AIが監督した映画もある
ハリーポッターとバレンシアガのコラボ動画のように、今は私達でも簡単な映画のような動画を作れてしまう時代ですよね。
クオリティはまだまだかもしれませんが、今後生成AIの発展により、ハイクオリティなAI動画を作ったりして楽しめるようになるかもしれません。
また反対に、AIが脚本・監督した映画というのも存在します。
「Zone Out」という映画で、なんと48時間ほどで完成してしまったとか。
古い映画のシーンをつなぎ合わせて作ったため、SF以上に不気味な感じになっていますが、AIが人を動かす時代がもうそこまで来ているのかもしれませんよね。
なお、映画の歴史を振り返ると、サイレント映画や白黒映画から、カラー映画、2D映画、3D映画と進化して、さらに今後はアバター×バーチャルスタジオが主流になるかもしれないと言われています。
今までは映画に莫大なコストがかかっていましたが、これからは、もっと手軽で身近なものになっていくことが期待できます。
まとめ
「ハリーポッターとバレンシアガ」と聞くと、ハリーポッターの新作が出たのかと思う人もいるかもしれませんが、こちらはコラボ動画というかネタ動画ですね。
Demonflyingfoxというチームが、ハリーポッターのキャラクターにバレンシアガの服を着させたらどうなるだろうかと試したのがきっかけです。
Demonflyingfoxでは、ハリーポッターの他にも、各国の大統領などがおしゃれ着をした動画も作っていますので、興味がありましたらDemonflyingfoxのYouTubeをご覧ください。
以前、『AIグラビアアイドルタレント事務所「ERAROR」とは?長所と短所解説』でお伝えしたように、生成AIがどんどん進化していっていますので、AIだけで完結する映画がもうそろそろ出てくるかもしれませんよね。
そういえば数年前に、3Dキャラクターだけで実写風に作られた映画がありましたが、あまり流行りませんでしたね。
やはり3Dキャラクターは人間ではないので、違和感があって流行らなかったものと思います。
一方で、雪アナなどの3D映画は人気なので、実写は実写、3Dキャラは3Dキャラで分けて考えた方が良いのかもしれません。
ただ、AIが監督した映画もでてきたので、そろそろAIが人間を使う時代がやってくるのかも…。
とはいえ、その映画は古い映画のシーンをつなぎ合わせて作られたものですので、まだまだといった感じです。
今後の映画界隈は、アバター×バーチャルスタジオが主流になることでしょう。
そしてゆくゆくは、実写そっくりのAIが出てくる、そんなような気がしますがあなたはどう思いますか。