ジャニーズ性加害問題は親にも責任ある?児童虐待の可能性も

ジャニーズ性加害問題は親にも責任ある?児童虐待の可能性も
  • URLをコピーしました!

ジャニーズ性加害問題が児童虐待に当たる可能性があるとして、その賠償額の合計が数十億円〜数百億円というとんでもない額になる可能性があるといわれていますよね。

特にアメリカでは、セクハラに関する賠償金は日本の数十倍〜数百倍高くなることが多く、もし、ジャニー喜多川の性被害がハワイなどでもあったことが認められれば、その損害賠償は3,000億円を超えてもおかしくないそうです。

ジャニーズ事務所は、今まで隠蔽してきたその仕返しとして巨額な賠償金を支払わないといけなくなるかもしれませんね。

一方で気になるのが、性被害を受けた元ジャニーズJr.などの親には責任がないのかというもの。

もしかすると、ジャニーズ性加害問題は親の児童虐待とも捉えられる可能性があるかもしれないんです。

そこで今回は、ジャニーズ性加害問題の親の責任と、過去に子が親に対して児童虐待を行ったとして損害賠償請求した事例についてお伝えします。

この記事は、アメリカで起きた事例を元に解説しており、あくまでエンタメとしてご覧いただき、法的な専門のことについては、弁護士等専門家の意見を参考にしてください。

目次

ジャニーズ性加害問題は親にも責任が生じる可能性

ジャニーズ性加害問題はお何も責任がある可能性

ジャニーズ性加害問題が児童虐待にあたる可能性があり、日本経済団体連合会を筆頭に多くの企業がタレントのCM起用見直しを図っていますよね。

批判の矛先が完全にジャニーズ事務所へ向いているような状態です。

もちろん、一番悪いのはジャニー喜多川であり、ジャニー喜多川が性加害をしていることを知っていて隠し通してきた姉のメリー喜多川も共犯ですし、性加害問題を隠蔽してきたジャニーズ事務所や口止め料を受け取っていたメディアにも責任があります。

一方で、ほとんど話題になっていないのが、性被害を受けたジャニーズタレントの親には責任がないのかという問題。

実はこれ、親が児童虐待を行ったとみなされる場合があり、ジャニーズ事務所だけでなく親にも責任が生じる可能性があるようです。

ジャニーズ性加害問題について親の責任が問われるケース

親が勝手に履歴書を送った

親が勝手にジャニーズ事務所へ履歴書を送った場合は、親にも責任が生じる場合があります。

ジャニーズ喜多川が性的虐待を行っているという事は、1999年に週刊文春が書いており、当時話題にはならなかったものの、最高裁でも判決が出て噂にはなっていましたよね。

この事を知らなかったとしても、親がもっとリサーチしていれば、ジャニーズ事務所で性的虐待が行われている事を疑えたはずですし、むざむざ勝手に息子の履歴書を送ることなんてなかったはず。

逆に、性的虐待を知っていて履歴書を送っている場合は、児童虐待に当たる可能性があるようですね。

まぁでも、ほとんどのタレントは自分で履歴書を送ったというのが恥ずかしくて親が勝手に送ったと言っていますし、本当に親が送った場合でも、息子に話はしているはずですので、その場合は親が児童虐待をしたことにはならないでしょう。

性的虐待を知っていてかつ、息子に何も知らせずに履歴書を送った場合は、親の責任が問われることになります。

性的虐待を知っていて無理に活動させた

親も知っている事実と語るジャニーズ性加害問題当事者代表の平本淳也氏

ジャニーズ事務所で性的虐待が行われていることを承知の上で、息子が行きたくないと言っているにもかかわらず、無理矢理活動させた場合は、親の児童虐待とみなされる可能性が大いにあります。

ジャニーズ性加害問題当事者の会の代表の平本淳也氏が言っているような、「ジャニーさんにお尻くらい提供しなさい」という感じで、もしかすると多くの親は性的虐待を軽く受け止めすぎていたのかもしれませんね。

もし子が親に対して損害賠償請求すると、親は自分の子どもに対して賠償金を支払う判決が下ることもあり得るでしょう。

実際に、アメリカでは子が親を訴えているケースがあるんです。

子が親に賠償請求したアメリカのケース

子どもが親を損害賠償請求したアメリカのケース

アメリカでは、子が親を訴えるケースは1990年代くらいから増え出し、今でも訴訟が起きています。

全てを紹介することは出来ませんが、私が調べた中でジャニーズ性加害問題の親の責任にも当てはまるような事例をいくつかお伝えします。

バレリーナの少女

1998年、アメリカのバレリーナの少女ジェニファー・バークは、両親からバレエを習わせるために厳しい練習を強要され、うつ病を発症したとして、両親に100万ドルの損害賠償を請求しました。

(一部の資料には100万ドルではなく10万ドルと書かれているものもあります。)

バークの親は、彼女がプロのバレリーナになることを夢見ており、彼女がやりたいかどうかに関係なく、幼い頃からバレリーナを習わせていたそうです。

毎日6時間以上の練習を行っていましたが、過度な練習が彼女の身体と精神に大きな負担となってうつ病を発症。

そしてバークは1998年に、両親に練習を強要させられたとして、訴訟を起こしました。

裁判所は、両親が彼女の練習を過度に強要したことを認め、精神的虐待を行ったとして、両親に対してバークへ賠償金を支払うよう命じています。

ゴルファーの少女

2003年、アメリカのカリフォルニア州に住む少女ニコール・コックスは、両親に練習を強要され、ストレスから食欲不振や不眠症に陥ったとして、両親に損害賠償を求める訴訟を起こしました。

コックスも幼い頃からゴルフを強要され、毎日10時間以上の練習をさせられていたそうです。

その結果、コックスは食欲不振や不眠症に陥り、裁判所はコックスの両親が練習を過度に強要したことを認め、彼女へ100万ドルの賠償金を支払うよう命じました。

歌手の少女

2009年、歌手を目指していた少女アビー・ロバーツは、両親から過度なレッスンを強要されたとして、両親に損害賠償請求しています。

ロバーツの場合、毎日6時間以上の練習を強要され、学校の勉強が疎かになって成績が下がり、友達との関係も悪化してしまいました。

ロバーツは精神的な苦痛を受けたとして両親を訴え、裁判所はそれを認め、100万ドルの損害賠償を支払うよう命じています。

彼女は現在、子供のスポーツ教育における過度な練習の危険性を訴える活動家をしており、両親から受け取った100万ドルをその活動費に当てているようですね。

アメリカで起きたことは数十年後に日本でも起きる

アメリカで認められた同性愛が日本でも徐々に認められるようになってきている

よく、アメリカで起きたことは数十年後に日本でも当たり前になると言われていますよね。

例えば、『ジャニーズ性加害問題に対する海外メディアの報道・反応まとめ』でも話したとおり、2000年代初頭の日本では同性愛なんてあり得ないという偏見が当たり前の世の中でしたが、今ではパートナーシップ宣誓制度として同性婚に相当する制度が設けられていたりもします。

アメリカでは既に、2004年にマサチューセッツ州で同性婚に関する法律が可決され、それが他の州にも徐々に広まり、2015年に全国的に同性婚が合法化されていることなんですよね。

子が親に損害賠償請求するケースも、もしかするとジャニーズ性加害問題を皮切りに、日本でも当たり前になるかもしれませんよ。

ただ、自分が性被害を受けたと名乗り出るタレントが、どれほどいるかにもよりますが…。

まとめ

ジャニーズ性加害問題について、親の責任は問われないのかどうなのかについてお伝えしました。

結論を言うと、ジャニーズ事務所が性的虐待をしていることを親が知っていて、無理矢理息子を活動させたり勝手に履歴書を送ったりしたケースは、児童虐待とみなされる可能性があるようですね。

ただ、ジャニーズ性加害問題当事者の会の方々を見ていると、そこまで大ごとにしたくないような雰囲気が漂っているので、親の責任まで話が行かず、性的虐待の責任どうこうよりも賠償金ばかり注目されそうです。

平和的に解決できるのであればそれに越したことはありませんが、ジャニーズだけでなく他の事務所でも起きている可能性は十分に考えられるので、軽視することはできませんよね。

目次