大阪万博失敗7つの理由!参加国申請遅延の本当の原因は夢洲

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大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)は失敗ではないかと、私たちのほとんどがそう感じていますよね。

実際に、大阪万博を決行しても中止しても失敗に終わるという見方をしている専門家もいるほど。

でもなぜ、大阪万博は失敗してしまうのでしょうか。

多くのメディアでは、参加国の申請が遅延しているからと、あたかも海外が悪いかのように報道していますが、それが一番の原因ではありません。

そもそも、大阪万博の開催場所である夢洲に無理があったんです。

それは一体どういうことなのか、2025年日本国際博覧会基本計画(Master Plan)を元に、大阪万博の失敗の理由について解説していきます。

目次

大阪万博の予備知識として絶対に知っておくべきこと

大阪万博の開催期間と場所

大阪万博の開催期間と場所
出展:産経新聞

大阪万博は、大阪・関西万博とも言われていますが、どちらも通称。

正式名称は、「2025年日本国際博覧会」です。

大阪万博の開催期間は2025年4月13日〜10月13日までの約半年間で、場所は人工島(埋立地)である夢洲で行われる予定。

夢洲の読み方なんですが、「ゆめす」ではなく「ゆめしま」(DREAM ISLAND)が正解です。

この夢洲が大阪万博の失敗を語る上でとても重要になるので、必ず覚えておきましょう。

万博に必須のパビリオン建設

万博の華であるパビリオンとは

万博の一番の見所といえば、各国のパビリオンでしょう。

パビリオンとは、万国博覧会はもちろんのこと、庭園や展示館などにある別棟のことを指します。

大阪万博にももちろんパビリオンはあり、各国独特の建物が建てられて、その中で様々な展示物を見たり体験したりすることができますよね。

いわゆる、各国の「お国自慢」がパビリオンで見られるんです。

そんなパビリオンにはタイプがあり、大阪万博の場合、全部で4つあります。

当初は3タイプでしたが、万博協会が夢洲の問題に気づいて急遽もう一つのタイプを用意しました。

タイプA

パビリオンのタイプAは、4つあるタイプの中で一番豪華なパビリオン。

万博協会が参加国に対して土地(区画)を提供し、参加国はその区画で自由に建物を設計して建てていいですよ、というものです。

住宅に例えると、完全注文住宅の一軒家といったところでしょう。

参加国153の国のうち、50〜60カ国がタイプAを希望していますが、タイプAのパビリオンはどの国も建てることができない可能性があり、問題となっています。

タイプB

続いてタイプBは、タイプAに続くまぁまぁ豪華なパビリオン。

万博協会側が建設業界に発注して建物を建て、内装は参加国が自由に設計できるというものです。

住宅に例えると、建売住宅のようなもの。

外観は決められているものの、内装はその国特有の雰囲気を味わうことができるのが魅力的なタイプです。

タイプC

タイプCは、万博協会が大きな建物を立ててその中を仕切り、その区画で参加国がお国自慢をするという共同館

イメージ的には、都道府県や市町村が行う「〇〇まつり」というイベントのような感じですね。

住宅に例えると、マンションやアパートのようなもの。

実は、当初タイプAを希望していた参加国のいくつかは、後でお話する夢洲が原因でタイプCに切り替えています。

タイプX

タイプXは基本計画にはなく、後でお話する夢洲が原因で急遽考案されたタイプです。

住宅に例えると、仮設住宅やプレハブといった感じ。

万博協会としては、プレハブ型にすれば工期も間に合うし参加国の申請もスムーズに行くかもしれないと考えたのでしょう。

しかし、2023年9月時点での申請は1カ国のみ。

「プレハブにするんだったらマンションタイプにするわ」という考えの参加国が多いようですね。

工事の遅延は1970年大阪万博でも似た状況だった

工事の遅延は1970年の大阪万博でも似たようなものだったが…

2025年の大阪万博が失敗すると言われている理由に、工事着工が遅れていることが指摘されていますよね。

実は、1970年(昭和45年)に開催された大阪万博でも同じく、開催の1年半前に工事の着工遅延が問題になっていました。

その時の大阪万博は吹田市(現:万博記念公園)で行われたんですが、普通に住宅や工場があった土地だったため、立ち退きの交渉に時間がかかったみたいですね。

また、万博後の1973年にオイルショックが発生するなど、万博工事着工当時から物価高で資材も高騰し始めたんです。

でも、それでも1970年の大阪万博はなんとか間に合いました。

そういうこともあり、今回の大阪万博でも、「工場が間に合わないと言われているけど、実際のところは間に合うはずだ」と、万博協会も大阪府(日本維新の会)もそう思い込んでいたんです。

しかし、1970年の時と今とでは大きな違いがあります。

それが、法律改正と開催場所です。

大阪万博失敗7つの理由

①2024年問題

2024年問題

1970年の時と現在とでは、労働環境が大きく変わっていますよね。

特に、2019年には労働基準法が改正され、時間外労働の上限が設けられるようになりました。

この法律が改正されてすぐに時間外労働ができなくなったわけではありませが、この法律は2024年から完全適用されるんです。

いきなり働き方を変えると混乱するので徐々に慣れていきましょうということで、5年の猶予を設けられていました。

つまり、2024年になると突貫工事ができなくなるということですよね。

これが、2024年問題です。

1970年頃の日本は、まだバブルが弾ける前の高度経済成長期(1955年〜1973年)。

時間外だろうが何だろうが、みんな大変な思いをしながらもイケイケドンドンで仕事をしていたそうです。

そしてもちろん、その分の給料は上乗せ。

当時は、給料が上がらない今の時代と違ってがっぽり稼ぐことが出来たので、無理難題だった大阪万博の工事もなんとか間に合いました。

そういうこともあり、もしかしたら労働基準法の改正がなかったとしても、2025年の大阪万博の工事に手を挙げる建設会社は少なかったかもしれませんね。

②圧倒的労働者不足

1970年頃と比べると…の話を続けますが、その頃と今とでは労働人口が違います。

人口問題研究所の統計資料によると、1970年の労働人口は約7,900万人。

一方、現在の労働人口は約6,800万人です。

労働人口だけでも約1,000万人違うんですが、昭和と令和とでは業種にも移り変わりがありますよね。

1970年前後は、インターネットやITという言葉なんてなく、やっとテレビが普及し始めた時代でした。

ITが主流の現在では、肉体労働者は1970年の時よりも減っている事を考えると、工事を行う労働者が圧倒的に不足しているんです。

ここに、物価高で資材が手に入りにくい状況を含めると、建設業界が大阪万博の建設を嫌がる理由がよくわかりますよね。

③参加国の申請期限が過ぎている

大阪万博工事着工のスケジュール
出展:2025年日本国際博覧会基本計画

上の画像は、基本計画に示してあるスケジュールです。

これによると、2023年4月から工事を進めることになっていますが、未だ未着工のパビリオンがほとんど。

十文字学園女子大学の講師によると、パビリオンの建設には次のステップを踏む必要があります。

STEP
詳細な設計図を用意する

夢洲がどのような土地なのか調査する必要もある。

STEP
総工費を算出する

STEP
建設事業者を決定する

STEP
万博協会へ許可申請を出す

万博協会は申請後約2ヶ月かけて審議し、承認する。

STEP
ようやく工事着工

タイムリミットですが、万博協会側は年内着工、つまり2023年12月までに工事に取り掛かれば間に合うという認識でいます。

参加国側は、申請してから承認して工事着工までに2ヶ月ほど要するため、遅くても2023年10月までに万博協会へ申請書を提出する必要があるということですよね。

では、実際どのくらい申請が届いているのでしょうか。

なんと、2023年9月時点でたったの3カ国。

なぜ多くの参加国が申請できていないのか、その原因はステップ3の建設事業者の決定にあります。

つまり、多くの参加国の申請が遅延している理由は、建設事業者とのマッチングができていないからなんです。

これから話す夢洲がどれだけヤバい土地なのか理解できると、建設事業者がなかなか決まらないことに納得することでしょう。

万博協会は2023年以内に工事着工すれば間に合うという見方をしていますが、建設事業者はどうやっても間に合わないとサジを投げている状態です。

④超軟弱地盤の危険地帯

さて、ここからは夢洲がいかにヤバい土地かというお話をしていきます。

大阪万博が失敗する理由に挙げた①〜③も、もちろん原因の一つではありますが、それらはあくまでも表面的な話。

本当の失敗の原因は夢洲自体にあるんです。

これはとても重要なことで、今後のカジノIR(リゾート型カジノ)の建設にも影響することですので、見出しを分けてしっかりとお話していきます。

④-1 恒常的地盤沈下を起こしている

「地盤沈下」という言葉は、あなたも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

地盤沈下とは、鉱物資源の採取や地下水の組み上げ、そして地殻変動等によって地盤が沈む現象です。

つまり簡単に言うと、土の中がスカスカになって上に乗っている土や建物などの重みで地面が沈むことですよね。

そして夢洲の場合、ただの地盤沈下ではなく「恒常的地盤沈下」。

恒常的とは一定の状態を保ち続けるという意味で、恒常的地盤沈下とは常に地盤沈下し続けているということです。

関西国際空港と同じ状況ですよね。

関西国際空港も地盤沈下し続けているので、毎年莫大な税金を使って地盤改良しているんですが、夢洲も同じような状況。

中部国際空港がある遠浅の伊勢湾のように比較的浅い層に硬い地盤があるならまだしも、地盤がズボズボで軟弱な地域に無理やり人工島を作ったため、恒常的地盤沈下を起こしています。

そんな危険な土地に、重くて華やかなパビリオンを建てようとしているので、建設業界としては消極的にならざるを得ないんです。

④-2 液状化の危険度MAX

夢洲は恒常的地盤沈下を起こすほど軟弱な地盤なため、当然地震による液状化も懸念されます。

液状化とは、砂の粒子と水の粒子が混ざっていた土地が、地震によって砂の粒子が下層で密になり、水の粒子が上層に溜まって地面が液化する現象。

一度液状化すると、建物は傾いたり沈んだり倒れたりすることもあり、修復するのはかなり難しいんです。

南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないと言われている状況で、液状化や地盤沈下を起こす夢洲に建物を建てることは超ハイリスクなことが素人目にも分かりますよね。

もし、液状化でパビリオンが傾いたりして人的被害が出れば、おそらくその責任を負わされるのは建設業界の方々でしょう。

これでは、大阪万博の工事が難航するのも当たり前です。

④-3 50m杭の抜き差しが必須

地盤沈下を起こしていたり液状化の危険があったりしても、一応建物を建てる方法はあります。

それが、地盤改良のための杭を打ち込むこと。

夢洲はいくら軟弱な地盤とはいえ、地中深くには必ず硬い地盤があります。

その地盤に杭が到達すれば、建物の安全性が少しは高まるんですが、この工事が難航している理由が、一つのパビリオンに対して40m〜50mの杭を数十本打たないといけないということです。

しかも、基本計画には大阪万博終了後、パビリオンの解体・撤去を速やかに行って開催前と同じ状態に戻す、つまり原状回復しないといけないことが書かれています。

50mものめちゃくちゃ長い杭を打ったら、大阪万博終了後に今度はそれを抜かないといけないんです。

杭を打つのも大変ですが抜くほうがもっと大変ですし、そもそも、抜く技術があるかどうかも問われるところ。

そして抜いた杭はどこに保管するのか?あるいはどうやって解体するのか。

夢洲で大阪万博を開催する以上、杭を打った後に抜かないといけないという無理難題な作業が必須なので、どう考えても大阪万博は失敗に終わるでしょう。

④-4 夢洲のN値たったの5

「戦闘力たったの5か、ゴミめ。」とは、漫画ドラゴンボールに登場した戦闘民族サイヤ人であるラディッツが地球人の農夫をスカウターで測ったときのセリフ。

これがそのまま、夢洲にも当てはまります。

なんと、夢洲のN値はたったの5。しかも大阪万博の前は、ごみ処理の埋立地として使われていたところです。

地盤の強度を表す数値にN値というものがあり、一般的な住宅を建てるためにはN値10〜30、中低層のマンションはN値30以上と言われています。

N地の上限は300まで。硬すぎる地盤の上には建物を建設できない。

大阪万博のパビリオンが中低層のマンションに相当すると考えるとN値30はほしいところですが、一般的な住宅の基準値をも下回るたったの5しかありません。

そのため、「スポンジケーキの上に建物を建てるようなものだ」と例える専門家もいますよね。

でも、スポンジケーキという表現でも生ぬるいのではないでしょうか。

これは、水まんじゅうやスライムの上に私たちが人間が乗ろうとしているようなもの。

そう考えると、50mの杭を打ったところで安全安心とは思えないですよね。

⑤土壌汚染まみれの可能性

夢洲は元々ごみ処理の埋立地だった

先程もチラッとお話しましたが、夢洲はごみ処理の埋立地として利用していた場所です。

1970年の大阪万博を成功させた勢いで海を埋め立てて人工島である夢洲を造りましたが、その後バブルが崩壊。

島を造っただけで終わっていたため、ごみ処理施設として利用する事となりました。

ごみ処理施設としての夢洲は結構優秀だったそうですが、当然その下には、一般廃棄物や産業廃棄物、河川工事や農地開発などの土砂が埋まっています。

つまり、土壌汚染の危険性があるということ。

そしてそこに、大阪万博とカジノIRのための地下鉄を通そうとしているわけです。

「イベントやリゾートなら長期的に住むわけではないので百歩譲って良いのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、大阪万博のためだけに打ち込んだ杭はどうなるのでしょうか。

抜かないといけないと決められている汚染まみれの杭を、他の地域での建設に使う可能性もありますし、処理するにしてもかなりコストがかかります。

このことだけでも、今回の大阪万博は誰も得しない失敗が確約された万博なんです。

⑥アクセスが実質1本のみ

夢洲へのルートが1本しかない
出展:日本経済新聞

夢洲の致命傷はズブズブの軟弱地盤だけではありません。

なんと、夢洲へ繋がっている道が2本しかないんです。

しかも、そのうちの1本は海中トンネルで現在地下鉄工事中。

すると実質、工事車両が通行できる陸路が夢舞大橋の1本のみなんですよね。

仮に、大阪万博の工事を間に合わせようと多くの建設事業者が参戦したとしても、夢舞大橋で渋滞を引き起こしてスムーズに事が運べません。

さらに、改正労働基準法(2024年問題)によって突貫工事はできないため、もう大阪万博のパビリオンが未完成のまま失敗に終わることが目に見えています。

1970年の大阪万博は内陸にある吹田市だったからなんとか工事が間に合ったものの、今回の場合は海に浮いている人工島なので状況が全然違いますよね。

たとえ夢洲の地盤が頑丈で建築への影響がなかったとしても、アクセスが1本しかない問題を解決しない限り、予定通り2025年4月13日に開催することは不可能に近いでしょう。

大阪市は、2020年4月1日に夢洲への新設を見送ることを決定しています。

航路で資機材を運ぶルートも数本あるようですが、夢洲が内海にあるため距離があり、海から資材を運び入れることも難しいようです。

⑦パビリオン「タイプX」が撃沈

地盤ズブズブの難攻不落の夢洲にパビリオンを建築するという無理難題をなんとか攻略して大阪万博を開催するため、万博協会は苦肉の策としてパビリオンタイプXを急遽提案しました。

これは、先程もお伝えしたとおり、元々基本計画にはなかったプレハブタイプのもの。

タイプXも楽に設置できるというものではないんですが、タイプA〜Cに比べればまだマシのようで、工事も間に合う可能性があるんです。

ただ、タイプXで妥協してくれた参加国が1カ国のみ。

そりゃあ、事情が事情とはいえ、いくらなんでもプレハブでお国自慢したいと思う人はほとんどいませんよね。

頼みの綱だったタイプXも撃沈し、いよいよ後がなくなりました。

万博の華であるパビリオンがない、参加国も辞退する可能性が高い。

それでも延期も移転もせず予定通り決行するとなると、大阪万博は歴史的な大敗を喫することでしょう。

大阪万博にジャニーズ起用で欧米不参加は本当?

大阪万博にジャニーズ起用で欧米不参加は本当か

大阪万博開催を公約に掲げ、その万博を構想した一人でもある吉村洋文大阪府知事(日本維新の会)が、2023年9月13日に大阪万博の宣伝にジャニーズの起用を継続することを宣言しましたよね。

これがどうやら、欧米の一部の国(イギリス、フランス、アメリカなど)や企業にとっては印象が悪く、参加拒否する可能性があると報じられました。

ただ、こちらに関しては、そこまで大きな問題にはならなさそうですね。

ジャニーズ起用が大阪万博失敗になることを言い出したのは週刊誌のアサヒ芸能。

週刊誌は事実でないことを平気で記事にするオオカミ少年のようなところがあるので、信憑性は低いです。

また、ジャニーズ事務所は10月17日付でSMILE-UP.に社名変更し、今までジャニタレだった人たちもグループ名を変えたり事務所を変更したりしています。

もしかすると一部の海外企業は出展を拒否する場合があるかもしれませんが、これが大阪万博の最大の失敗であるということにはならないでしょう。

大阪万博一番の失敗の原因は夢洲そのもの

大阪万博一番の失敗の原因は夢洲そのもの

これまでお伝えしてきたとおり、大阪万博の失敗の一番の原因は夢洲で開催することです。

夢洲にパビリオンを建てることが難しい理由をもう一度整理すると、

  • 恒常的地盤沈下を起こしている
  • 液状化の危険が高い
  • ごみ処理埋立地のため土壌汚染の可能性がある
  • パビリオンを建設するために50mの杭を打たなければならない
  • 原状復帰しないといけないため刺した杭を抜かなければならない
  • 2024年問題で突貫工事が出来ない
  • 資材の高騰&人手不足
  • 工事しようにも陸路が1本しかない
  • 1年半以内に完成させることが攻略不可

ということでしたよね。

超ハイリスク&超ローリターンの状況なため、ほとんどの建設事業者は手を挙げたがらないんです。

参加国の申請が遅いと報道されていますが、その実態は、以上の理由から建設事業者とのマッチングがうまくいかずに申請できないということではないでしょうか。

2025年の大阪万博を延期も移転もすることなく決行しようとすると、強制的にタイプXにするしかありません。

そうなると辞退する国も出てくるでしょうし、今世紀最低のしょぼい万博になることは間違いないでしょう。

なぜ夢洲での開催を強行するのか?

夢洲を開催地に設定したせいで大阪万博が失敗しそうになっているのであれば、開催地をもっと安全なところにすればよいのではないかと思いますよね。

これは、数年前から決まっていることなので今更変えられないということもあるかもしれませんが、それよりも政治的な理由の方が大きいことは間違いないでしょう。

詳しくは『大阪万博中止しないのはなぜ?政治家のプライドをかけた戦い』で解説していますので割愛しますが、どうやら維新の会が自分たちのわがままを突き通そうとしているように感じます。

空いたスペースはどうする?回転寿司の案浮上

タイプAを希望していた参加国が断念すると、空きスペースができます。

その空きスペースを有効活用するため、万博協会は回転寿司やクイズ部屋を充てがうと報じた朝日新聞や週刊FLASH。

『大阪万博空きスペースの有効活用!回転寿司よりバーチャルが良い?』でもお伝えしたとおり、もしそれが本当だとすると、入場料金7,500円を支払った上で回転寿司(別料金)を食べに行くことになりますよね。

それよりも、ARなどのバーチャルを導入した方が、テーマに謳われている「未来社会」を示せて良いのではないでしょうか。

まとめ

大阪万博がどう考えても失敗する理由についてお伝えしました。

参加国の申請が遅延していて工事着工が遅れていると言われていますが、その根本的な原因は開催地である夢洲そのもの。

建築に不向きな軟弱地盤に、無理やりパビリオンを建てようとするから不都合が生じるんです。

主催者(万博協会と日本維新の会)は、見立てが甘かったですよね。

主催者側は2023年内に着工すれば間に合うと考えていますが、建築業界は今から着工しても間に合う可能性が低いと話しています。

2025年の大阪万博を夢洲で行うことを決めたのは日本維新の会なんですが、「夢洲自体が問題であることが分からなかった。だから誰も問題だと分からなかった」んです。

と、ちょっと小泉構文のようなことを言いましたが、大阪万博の失敗は、しっかりと専門家を混ぜて構想しなかった万博協会と日本維新の会の落ち度。

しかも、大阪万博の次は2030年カジノIRを創る予定になっています。

日本維新の会がこのまま強行突破するのであれば、私たちは大阪万博が成功することよりも夢洲で人災が起きないことをただただ願うのみでしょう。

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